はじめに

こんにちは。今日は、商品の内容量が減っても価格が変わらないことを表す「shrinkflation(シュリンクフレーション)」という英単語の意味と語源について見ていきましょう。この単語は、経済や消費者の関心事として注目される単語ですが、そしてこの単語が実際に使われたフランスのスーパーが消費者に警告したニュースも紹介します。

shrinkflationの意味

shrinkflation」とは、商品の内容量が減っても価格が変わらないことを表す造語です。日本語では「ステルス値上げ」に該当する言葉です。shrink「縮小する」+inflation「インフレーション」の組み合わせであり、「シュリンクフレーション」と訳されます。例えば、「アイスティーのボトルが小さくなったけど値段は同じだった。これはシュリンクフレーションだ(The bottle of iced tea became smaller but the price was the same. This is shrinkflation.)」などのように、「shrinkflation」を使って商品の内容量と価格の変化を表現することができます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「shrinkflation」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2023年9月14日に報じたニュース「France’s Carrefour puts up ‘shrinkflation’ warning signs」の記事の中に出てきました。

 

French supermarket Carrefour has put stickers on its shelves this week warning shoppers of “shrinkflation” – where packet contents are getting smaller while prices are not.

日本語訳: フランスのスーパーマーケット、カルフールは今週、商品の棚にステッカーを貼り、買い物客に「シュリンクフレーション」(パッケージの中身は小さくなるのに、価格は変わらない)を警告した。

です。この記事は、フランスの大手スーパーであるカルフールが、商品の内容量が減っても価格が変わらない「shrinkflation」に対して消費者に警告するシールを店内に貼ったという話を伝えています。カルフールは、アイスティー、チョコレート、アイスクリームなどの商品を指摘し、ボトルやパッケージのサイズや重量が小さくなったことを消費者に知らせました。カルフールは、このような行動で商品を製造する企業に価格政策を見直すように圧力をかけることを目的としています。

カルフールとは、フランスに本社を置く世界的なスーパーマーケットチェーンです。ハイパーマーケットと呼ばれる大型店舗を中心に、食品や日用品などの幅広い商品を低価格で提供しています。カルフールは、2022年のデータによると売上高では世界第7位の小売業者です。

日本では、2000年にカルフール・ジャパン株式会社を設立し、8店舗を出店しました。しかし、日本の消費者のニーズに合わない商品やサービス、国内メーカーとの間接取引などが原因で業績が低迷しました。2005年にはイオンに売却され、カルフール・ジャパンはイオンマルシェに商号変更しました。2010年にはカルフールブランドのライセンス契約および関連契約が切れ、全店舗がイオンに変更されました。現在、日本におけるカルフールブランドは消滅しています。

shrinkflationの語源

shrinkflation」の語源を辿ると、「shrink(縮小する)」と「inflation(インフレーション、インフレ)」の組み合わせに由来しています。 この言葉は、近年できた新しい言葉です。この言葉を作った人はアメリカの経済学者ピッパ・マルムグレン氏が作ったと言われています。

同じ語源を共有する単語

shrink」と「inflation」の語源は、他の単語でも使用されています。

shrink」の語源である「*sker-」(曲げる)を共有する単語もいくつかあります。例えば、「circusサーカス、円形興業場)」は「*sker-」(曲げる)が語源のギリシャ語のkirkos「円」から影響されていると考えられています。「search(探す)」は「circus」から派生して生まれた言葉だと言われています。

一方、「inflation」の語源である「in-,en-」(内部に)「flare」(吹く)を共有する単語には、「enforcement(強制する、執行する)」と「inside(内側)」「deflation(デフレーション、デフレ)」があります。「enforcement」は「in-,en-」(内部に)+「force(力)」+「-ment」(名詞化する接尾辞)の組み合わせであり、「内部に力を加えること」という意味があります。「inside」は 「in-,en-」(内部に)+「side(側面)」の組み合わせであり、「内部の側面」という意味があります。

deflation(デフレーション、デフレ)」は 「de-」(下に)+「flare」(吹く)+「-tion」(名詞化する接尾辞)の組み合わせであり、「下へ吹き出すこと」という意味があります。

さいごに

みなさんは「shrinkflation」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、商品の内容量が減っても価格が変わらないことを表す造語です。また、「shrink」と「inflation」という語源を共有する単語もたくさんあります。

今日は「shrinkflation(縮小インフレ)」という英単語の意味と語源について紹介しました。日本語でもそうですが、時代によって意味が変わったり、新しい言葉が作られていくものです。この単語はまだそこまで一般には普及していないかもしれませんが、もしかしたらそのうち普及するかもしれませんね。その際には、この記事をちょっとでも覚えておいてくださいね。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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