はじめに

こんにちは。今日は、「変化や発展」を意味する英単語「evolution(進化)」について見ていきましょう。この単語は、生物学や社会科学など、様々な分野で使われます。そしてこの単語が実際に使われた、BBCが報じたシンガポールの長期政権を務めてきたリー・シェンロン首相が20年の在任を経て退任したニュースも紹介します。

evolutionの意味

evolution」とは、「変化や発展」を意味します。これは、生物の種が時間をかけて変化する生物学的なプロセスを指すことが多いですが、より広い意味では、あらゆる種類のシステムや事象の変化や発展を指すこともあります。例えば、「シンガポールの政治リーダーシップは進化している(The political leadership in Singapore is evolving.)」や、「彼の音楽スタイルは常に進化している(His music style is always evolving.)」などのように、「evolution」を使って変化や発展を表現することができます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「evolution」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2024年5月15日に報じたニュース「End of Lee era for Singapore as PM steps down」の記事の中に出てきました。

 

Analysts say the transition signals an evolution in Singapore’s political leadership as it moves out of the shadow of the Lee family, even though Mr Lee will remain in cabinet as a senior minister.

日本語訳: アナリストらは、リー氏は上級大臣として閣僚に残るものの、この政権移行はリー家の影から脱却し、シンガポールの政​​治的リーダーシップの進化を示唆していると述べている。

です。この記事によると、シンガポールの長期政権を務めてきたリー・シェンロン首相が20年の在任を経て退任し、政治の時代が終わることを報じています。リー首相は5月15日の夜、副首相兼財務相のローレンス・ウォン氏に首相職を引き継ぐ予定です。シンガポールは1965年の英国からの独立以来、人民行動党(PAP)出身の首相しかおらず、リー首相に先立つのはリー・クアンユー元首相(リー首相の父)とゴー・チョクトン元首相の2人のみでした。

アナリストらは、リー首相がシニア閣僚として残るものの、この政権交代がリー家からの脱却を意味し、シンガポールの政治指導部の進化を示唆しています。リー首相は最後のインタビューで、「私は他の誰よりも速く走ろうとはしなかった。みんなと一緒に走ろうとした。そして成功を収めることができた」と語り、父やゴー前首相とは異なる自身の手法で政権を運営してきたと振り返っています。

シンガポールは、1965年の独立以降、急速な経済成長を遂げ、小規模な都市国家でありながらも先進国の地位を確立しました。しかし、その繁栄の裏側では、初代首相リー・クアンユーによる強力な権威主義的統治が長年にわたって行われてきました。表面的には三権分立の共和制国家であるシンガポールですが、実質的には、与党である「人民行動党」(People’s Action Party, PAP)が一党支配の体制を築いてきました。一方、野党は厳しい制約の中で存在を許されるに過ぎませんでした。

リー・クアンユーの統治モデルは、効率と結果を重視し、経済発展と国内の安定をもたらしました。しかし、そのためには、言論の自由を制限したり、反対派を抑え込むための法律を使ったりすることもありました。

しかし、近年では、国民の政治に対する意識が高まり、今回のシンガポールのリー・シェンロン首相の退任に代表されるように、PAPの一党支配体制にも変化が見られるようになりました。多様化した民意という現実を前に、シンガポールの政治は、ゆっくりと民主化への道を進んでいます。

「evolution」はこの記事では、シンガポールの政治リーダーシップの変化を表すために使われています。具体的には、シンガポールの長期政権を担当していたリー・シェンロン首相が退任し、その後任に副首相兼財務大臣のローレンス・ウォンが就任するという政治の変化が、「進化」を示していると述べています。

evolutionの語源

evolution」の語源は、「ex(外に)」+「volvere(転がる)」に由来しています。

この単語はもともと、1620年代に「巻かれたものの展開」という意味を持つラテン語の「evolutionem」(主格形は「evolutio」)から派生した言葉で、そのラテン語の語源は「巻き戻す」を意味する「evolvere」に由来します。

同じ語源を共有する単語

evolution」の語源である「ex(外に)」と「volvere(転がる)」は、他の単語でも使用されています。

ex」の語源を共有する単語には、「exit(出口)」、「exclude(除外する)」、「expand(拡大する)」などがあります。これらの単語は、すべて「外に」という意味を持つ「ex」の語源を共有しています。「exit」は、「ex(外に)」と「ire(行く)」の組み合わせで、「外に行く」という意味を持ちます。例文としては、「彼は出口を探した(He looked for an exit.)」などがあります。「exclude」は、「ex(外に)」と「cludere(閉じる)」の組み合わせで、「外に閉じる」という意味を持ちます。例文としては、「彼はパーティーから除外された(He was excluded from the party.)」などが考えられます。「expand」は、「ex(外に)」と「pandere(広げる)」の組み合わせで、「外に広げる」という意味を持ちます。例文としては、「彼はビジネスを拡大する計画を立てた(He made a plan to expand his business.)」などがあります。

volvere(転がる)」の語源を共有する単語には、「volume(ボリューム、体積)」、「revolve(回転する)」、「vault(アーチ形の天井、金庫)」などがあります。これらの単語は、すべて「転がる」という意味を持つ「volvere」の語源を共有しています。「volume」は、「volvere(転がる)」から派生した「volumen(巻物)」から来ており、「巻物」が「大きさ」や「体積」を意味するようになったと考えられます。例文としては、「その本のボリュームは大きい(The volume of the book is large.)」などがあります。「revolve」は、「re(再び)」+「volvere(転がる)」の組み合わせで、「再び転がる」、つまり「回転する」という意味を持ちます。例文としては、「地球は自転している(The Earth is revolving.)」などが考えられます。「vault」は、「volvere(転がる)」から派生したものです。例文としては、「彼は金庫を開けた(He opened the vault.)」などがあります。

さいごに

evolution」の意味や語源、そしてそれが実際に使われている場面について理解できましたか?この単語は、生物の種が時間をかけて変化する生物学的なプロセスを指すことが多いですが、より広い意味では、あらゆる種類のシステムや事象の変化や発展を指すこともあります。また、「ex(外に)」+「volvere(転がる)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

リー・シェンロン首相の退任は、シンガポールが大きな転換点に立っていることを象徴しています。次期首相には、シンガポールをこれまでのように発展させ続けるか、あるいは新たな道を模索するかという重大な決断が求められます。この国の未来は、新たなリーダーシップの下でどのように進化していくのか、注目すべきですね。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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