はじめに

こんにちは。今日は、避難所や保護を求めて外国に逃げる人という意味の「refugee(難民)」の意味と語源について見ていきましょう。この単語は、世界中で起こる紛争や災害などでよく聞く単語ですが、そしてこの単語が実際に使われたEUの欧州対外国境管理協力機関に敗訴したシリア難民家族のニュースも紹介します。

refugeeの意味

refugee」とは、避難所や保護を求めて外国に逃げる人という意味です。自分の国や地域で迫害や暴力、戦争などに直面したり、人権や自由が脅かされたりした場合に、安全な場所を探して移動する人々を指します。例えば、「彼らはシリアからトルコに逃げた難民だ(They are refugees who fled from Syria to Turkey.)」などのように、「refugee」を使って他国に避難する人々を表現することができます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「refugee」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2023年9月7日に報じたニュース「Migrants bundled out of Europe lose court challenge against EU’s Frontex(欧州から追放された移民、EUの欧州対外国境管理協力機関に対する裁判で敗訴)」の記事の中に出てきます。

 

The EU’s top court has dismissed a case against European border agency Frontex, brought by a family of Syrian refugees who were sent out of Greece to Turkey in 2016.

日本語訳: EUの最高裁判所は、2016年にギリシャからトルコに送還されたシリア難民家族が提起した欧州対外国境管理協力機関に対する訴訟を棄却した。

です。

この記事は、欧州最高裁判所は、2016年にギリシャからトルコに送還されたシリア難民の家族が、欧州対外国境管理協力機関に対して起こした訴訟を却下しましたと報じました。家族の弁護団は、難民が亡命を申請する機会もなく強制送還されたことについて、EU機関が責任を負うべきだと主張していました。しかし、欧州司法裁判所は彼らの挑戦を退け、「欧州対外国境管理協力機関には帰還決定や国際的保護申請の是非を評価する権限がないため、そのEU機関はいかなる損害に対しても責任を負うことはできない」と判決を下したと報じています。

実はEUでは、難民問題が大きな問題になっています。シリアやアフガニスタンなどの戦争や迫害から逃れるために、2015年と2016年には100万人以上の難民が亡命申請を行いました。2022年でも90万人近い人が亡命申請をしています。つまり、ヨーロッパでは毎年、都市を簡単に形成できるほどの人数の人が亡命申請をしているのです。

refugeeの語源

refugee」の語源を辿ると、「re- (後ろ、再び、もう一度)」+「fugere(逃げる)」に由来しています。

同じ語源を共有する単語

「refugee」の語源である「re- (後ろ、再び、もう一度)」と「fugere(逃げる)」は、他の単語でも使用されています。

re- (後ろ、再び、もう一度)」という語源を共有する単語もいくつかあります。例えば、「revise(改訂する)」は「re- (後ろ、再び、もう一度)」+「videre(見る)」の組み合わせであり、「再び見直す」という意味があります。

require(必要とする)」は「re- (後ろ、再び、もう一度)」+「quaerere(尋ねる、求める)」の組み合わせであり、「繰り返し尋ねるまたは求める」という意味があります。

一方、「fugere(逃げる)」の語源を共有する単語には、「refuge(避難、避難所)」があります。これは「re- (後ろ、再び、もう一度)」+「fugere(逃げる)」の組み合わせであり、「戻って逃げる場所」という意味があります。現代では、「refuge」という言葉は、「危険や苦しみから逃れられる安全な場所や保護」という意味でも使われます。

さいごに

みなさんは「refugee」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、避難所や保護を求めて外国に逃げる人という意味もあります。また、「re-(戻る)」+「fugere(逃げる)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

このニュースは、ヨーロッパで起こっている難民問題の一例です。日本では、ヨーロッパとは遠く離れているために、難民問題についてあまり知られていないかもしれません。しかし、ヨーロッパでは、難民問題は深刻な社会的・政治的・人道的な課題となっています。世界の情勢や国際社会の動向を理解するためにも、難民問題に関するニュースに目を向けてみることが大切だと思います。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA