はじめに
こんにちは。今回は「物質」や「素材」といった意味で日常的によく使われる英単語「 material 」について詳しく掘り下げていきましょう。この単語が、2025年6月5日にBBCが報じたドナルド・トランプ氏による新たな入国禁止令に関する記事でどのように使われているのかも合わせてご紹介します。
materialの意味
「 material 」とは、文字通り「物質」や「素材」を意味する英単語です。また、抽象的な意味では「重要な」や「本質的な」といった意味合いで用いられることもあります。例えば、「建物を作るための資材(materials for building a house)」のように具体的なものに対して使われることもあれば、「決定に重要な影響を与える(have a material impact on the decision)」のように抽象的な状況で「重要な」という意味で使われることもあります。
実際に使用されている場面
さて、英単語「 material 」が実際に使われているニュース記事を見てみましょう。BBCが2025年6月5日に報じた「What we know about Trump’s latest travel ban」という記事の中に登場しました。
The US president said the list could be revised if “ material improvements” were made, while other countries could be added as “threats emerge around the world”.
日本語訳: 米大統領は、「 本質的な改善」がなされればリストは見直される可能性があり、また「世界中で脅威が出現すれば」他の国が追加される可能性もあると述べました。
この記事では、ドナルド・トランプ氏が国家安全保障上のリスクを理由に12カ国からの米国への渡航禁止令に署名したことが報じられています。さらに7カ国の国民に対しても部分的な渡航制限が課されるとのことです。トランプ氏は、もし本質的な改善が見られればリストは変更される可能性があると述べています。
今回の渡航禁止令は、彼が最初の大統領任期中に2017年に同様の命令に署名して以来、2度目となります。禁止令の対象国には、アフガニスタン、ミャンマー、チャド、コンゴ共和国、赤道ギニア、エリトリア、ハイチ、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメンの12カ国が含まれます。これらの国の国民は、免除の条件を満たさない限り米国に入国できません。
また、部分的な渡航制限の対象となるのは、ブルンジ、キューバ、ラオス、シエラレオネ、トーゴ、トルクメニスタン、ベネズエラの7カ国です。これらの国の国民は、特定のビザでは米国に渡航できなくなります。
今回の禁止令は、月曜日の東部夏時間午前0時1分(グリニッジ標準時午前4時1分)に発効します。これは、8年前に同様の措置がほとんど予告なく施行され、米国各地の空港で混乱が生じたことを避けるための猶予期間が設けられた形です。この禁止令に終了日は設けられておらず、定期的な見直しが求められています。
ホワイトハウスは、これらの「常識的な制限」が「危険な外国の行為者からアメリカ人を守る」と述べています。トランプ氏は自身のTruth Socialウェブサイトに投稿したビデオで、最近のコロラド州ボルダーでのテロ攻撃とされる事件が、適切に審査されていない外国人によって引き起こされる「極度の危険」を強調したと述べました。
materialの語源
「 material 」の語源は、ラテン語の「 materia 」にあります。この「 materia 」は「物質、素材、木材」といった意味を持っていました。私たちが現在使っている「 material 」という単語が、その基本的な意味合いをラテン語から直接受け継いでいることがわかりますね。
同じ語源を共有する単語
「 material 」と同じラテン語の「 materia 」を語源とする単語には、「 matter 」や「 immaterial 」があります。
「 matter 」は、「 materia 」がそのまま形を変えずに英語になったものです。この単語は「物事、問題、物質」といった意味で使われます。例えば、「何が問題なのですか?(What’s the matter?)」のように日常会話で頻繁に登場します。ここでも「物質」や「本質的なもの」というニュアンスを感じ取ることができます。
一方、「 immaterial 」は、否定を意味する接頭辞「 in- 」と「 materia 」が組み合わさってできています。「 in- 」は「〜でない、反対の」という意味を持ち、「 materia 」は「物質、素材、木材」という意味ですから、これらを組み合わせると「物質的でない、重要でない、実体がない」という意味になります。例えば、「彼の意見は我々の決定には無関係である(His opinion is immaterial to our decision.)」というように使われ、「彼の意見は私たちの決定にとって重要ではない」という意味になります。このように、接頭辞が付くことで元の単語の意味が反転し、新しい意味が生まれるのは興味深いですね。
さいごに
今回は「 material 」という英単語の意味と語源、そして実際にニュースで使われている例を見てきました。「物質」や「素材」といった基本的な意味から、抽象的な「重要な」という意味まで、幅広い場面で使われることがお分かりいただけたでしょうか。語源を知ることで、単語の持つニュアンスがより深く理解できるようになりますね。
それでは、今日はこの辺で失礼します。