はじめに

こんにちは。今回は「秘密の」や「おとり捜査の」といった意味を持つ英単語「undercover」に焦点を当ててみましょう。この単語は、スパイ活動や秘密作戦の文脈でよく使われます。そしてこの単語が実際に使われた、BBCが報じた北朝鮮が、何千人ものIT技術者を海外に派遣し、偽造IDを使って西側企業からリモートで仕事を受注させる大規模な資金調達スキームを運営していることが明らかになったことに関するニュースも紹介します。

undercoverの意味

undercover」とは、秘密裏に、または隠れて行動することを指します。特に、正体を隠して情報を集める「おとり捜査」や「秘密工作」の文脈で頻繁に用いられます。例えば、「彼は覆面捜査官として働いている(He works as an undercover agent.)」や、「その作戦は秘密裏に行われた(The operation was an undercover mission.)」といった形で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「undercover」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2025年8月2日に報じた「North Korea sent me abroad to be a secret IT worker. My wages funded the regime」という記事の中に出てきました。

 

Jin-su says over the years he used hundreds of fake IDs to apply for remote IT work with Western companies. It was part of a vast undercover scheme to raise funds for North Korea.

日本語訳: ジン・スは、長年にわたり何百もの偽IDを使って欧米企業のリモートIT仕事に応募したと言います。それは北朝鮮のための資金を調達する大規模な秘密スキームの一部でした。

この記事では下記のことが書かれています。ジン・ス(仮名)は、北朝鮮が海外に送り込んだ数千人もの秘密IT労働者の一人でした。彼は何百もの偽IDを使い、欧米企業のリモートIT仕事に応募し、月に少なくとも5,000ドルを稼いでいたといいます。稼いだお金の85%は北朝鮮に送金され、長年の国際制裁で資金難に陥っている北朝鮮の体制を支えるために使われていました。

ジン・スはBBCのインタビューに応じ、この詐欺的な活動の実態を明らかにしました。彼のような秘密IT労働者は、国連の報告によると年間2億5,000万ドルから6億ドルもの資金を北朝鮮にもたらしていると推定されています。このスキームは、パンデミック中にリモートワークが普及したことで急増しました。

多くの場合、これらの労働者は体制への送金のため安定した収入を求めますが、中には雇用主からデータを盗んだり、ハッキングして身代金を要求したりするケースもあります。昨年、米国では偽の身元を使ってIT業務を行い、6年間で8,800万ドルを稼いだとされる北朝鮮人14人が起訴されました。また、先月には、米国の仮想通貨企業で偽の身元を使ってリモートIT業務を行ったとされる北朝鮮人4人が追加で起訴されています。

この記事では、「undercover」が、北朝鮮による秘密裏に行われる大規模な資金調達スキームを指す言葉として使われています。

undercoverの語源

undercover」の語源は、「under」+「cover」です。この組み合わせは、「覆いの下に」という意味合いを持ち、「秘密裏に」「隠れて」行動するという現在の意味に繋がっています。

同じ語源を共有する単語

undercover」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。

under」という部分を共有する単語には、「understand(理解する)」や「undertake(引き受ける)」があります。「understand(理解する)」は、「under(下に)」と「stand(立つ)」から成り立ちます。これは「物事の根本に立って把握する」という意味合いから「理解する」という意味が生まれました。例文としては、「私はあなたの言っていることが理解できます(I can understand what you are saying.)」があります。一方、「undertake(引き受ける)」は、「under(下に)」と「take(取る)」から成り立っています。「責任を下に引き受ける」というイメージから「引き受ける」や「着手する」という意味が形成されます。例文としては、「彼は新しいプロジェクトを引き受けた(He undertook a new project.)」があります。このように「under」は「下に」という意味をもたらし、後に続く語の意味と結びついて新たな概念を形作っています。

cover」という部分を共有する単語には、「discover(発見する)」や「recover(回復する)」があります。「discover(発見する)」は「dis-(否定、反対)」+「cover(覆う)」の組み合わせで、「覆いを取り除く」という意味から「発見する」を意味します。例文としては、「彼は新しい惑星を発見した(He discovered a new planet.)」があります。「recover(回復する)」は「re-(再び)」+「cover(覆う)」の組み合わせで、「再び覆う」、つまり「元の状態に戻る」という意味から「回復する」を意味します。例文としては、「彼女は病気から回復した(She recovered from her illness.)」があります。

さいごに

みなさんは「undercover」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「秘密の」や「おとり捜査の」という意味を持ち、特に秘密裏に行われる活動を指す際に使われます。また、「under」と「cover」という語源を共有する単語もたくさんあります。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

参考文献

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA