はじめに

こんにちは。今日は「義務や負担から解放されること」を意味する英単語「exemption(免除)」を見ていきましょう。バングラデシュが米国産素材の衣料品について関税免除を獲得したニュースも紹介します。

exemptionの意味

exemption(免除)」とは、「特定の義務、税金、または規則の適用から解放されること」を意味します。ビジネスや貿易、税制に関する議論でよく使われる言葉です。例えば、「彼は所得税の免除を受けた(He received an exemption from income tax.)」や、「その企業は環境規制の対象から除外された(The company was granted an exemption from environmental regulations.)」などの文脈で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「exemption(免除)」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2026年2月10日に報じた「US to exempt some Bangladeshi clothes from tariffs」という記事の中に出てきました。

 

Bangladesh has secured exemptions for some clothes and textiles that are made with US-produced materials, as part of a new agreement announced on Monday.

日本語訳:バングラデシュは、月曜日に発表された新たな合意の一環として、米国産素材を使用した一部の衣料品および繊維製品について関税免除を獲得しました。

この記事では下記のことが書かれています。バングラデシュは米国との新たな貿易合意の一環として、米国産の綿花や人工繊維を使用した衣料品・繊維製品について、関税免除を獲得しました。さらに、ワシントンはバングラデシュへの関税を20%から19%に引き下げる一方、バングラデシュはより多くの米国製品に対して市場を開放することに合意しました。

バングラデシュにとって衣料品産業は国家経済の根幹を成す産業であり、同国は中国に次ぐ世界第2位の衣料品輸出国です。衣料品セクターは同国の総輸出収益の80%以上を占め、約400万人もの労働者を雇用しています。

このニュースの背景には、昨年4月にドナルド・トランプ大統領が世界の貿易相手国に対して広範な関税を課したことがあります。これを受け、バングラデシュはホワイトハウスとの交渉を長期にわたって続けてきました。今回の合意によって両国の経済的な結びつきが強化されるとともに、互いの市場への「前例のないアクセス」が実現すると、ホワイトハウスは共同声明の中で述べています。

また、バングラデシュは米国の農業・工業製品に対しても「大幅な優遇市場アクセス」を提供することに合意しており、具体的には米国の化学品、医療機器、自動車部品、大豆製品、食肉などの市場開放が含まれています。

この記事では、「exemption(免除)」は、特定の衣料品・繊維製品に対する関税の適用除外という文脈で使用されています。

exemptionの語源

exemption(免除)」の語源は、「ex-(外に)」と「インドヨーロッパ祖語の *em-(取る、分配する)」に由来します。この組み合わせは「外に取り出す」、つまり「ある規則や義務の外に出す」という意味を表しています。そこから「免除する(exempt)」という動詞が生まれ、その名詞形が「exemption(免除)」となりました。例文としては、「その国は関税免除を求めた(The country sought an exemption from tariffs.)」があります。

同じ語源を共有する単語

exemption(免除)」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。

、「ex-(外に)」というプレフィックスそのものを共有する単語にも目を向けてみましょう。「export(輸出する)」や「exclude(除外する)」、そして「extract(抽出する)」がその代表例です。「export(輸出する)」は、「ex-(外に)」+「portare(運ぶ)」の組み合わせで、「外に運び出す」、つまり「国外に商品を送り出す」という意味が生まれました。まさに今回のニュースのように、貿易や関税の文脈で頻繁に登場する単語です。例文としては、「バングラデシュは衣料品を世界中に輸出している(Bangladesh exports clothes all over the world.)」があります。「exclude(除外する)」は、「ex-(外に)」+「claudere(閉じる)」の組み合わせで、「外に向かって閉め出す」、つまり「特定のものを枠の外に置く」という意味を持ちます。例文としては、「いくつかの製品が協定から除外された(Some products were excluded from the agreement.)」があります。「extract(抽出する)」は、「ex-(外に)」+「trahere(引く)」の組み合わせで、「外に引き出す」という意味から、「成分や情報などを取り出す」という意味が形成されました。例文としては、「研究者たちはそのデータから重要な情報を抽出した(The researchers extracted key information from the data.)」があります。

インドヨーロッパ祖語の *em-(取る、分配する)」というルーツを共有する単語には、「example(例)」や「presume(推測する)」、そして「sample(見本)」があります。「example(例)」は、「ex-(外に)」+「*em-(取る)」の組み合わせで、「外に取り出したもの」、つまり「全体の中から取り出して示したもの」を意味します。例文としては、「彼はその概念をわかりやすい例で説明した(He explained the concept with a clear example.)」があります。「presume(推測する)」は、「pre-(前に)」+「*em-(取る)」の組み合わせで、「前もって取り込む」、すなわち「事前に結論を取り込む」という意味から、「推測する」や「当然のことと思う」という意味が生まれました。例文としては、「私は彼が同意しているものと推測した(I presumed that he had agreed.)」があります。「sample(見本)」は、「s-(ex-が縮約された形)」+「*em-(取る)」の組み合わせで、「外に取り出した一部」、つまり「全体を代表するために取り出した見本」を意味します。例文としては、「彼女は製品の見本を顧客に配った(She distributed samples of the product to customers.)」があります。

このように「*em-(取る、分配する)」というルーツは、「取り出す」「前もって取る」「外に取り出した見本」など、さまざまな方向へ広がり、私たちが日常的に使う英単語の中に息づいています。語源を意識することで単語のつながりが見えてきて、語彙の習得がよりスムーズになりますね。

さいごに

みなさんは「exemption(免除)」の意味や語源について理解できましたか?この単語は「特定の義務や税金から解放されること」という意味があります。また、「ex-(外に)」+「インドヨーロッパ祖語の *em-(取る、分配する)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

Etymonline – Online Etymology Dictionary

Weblio英和和英辞典

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