はじめに

こんにちは。今日は、「激しい苦痛」や「苦悶」を意味する英単語「agony(苦悶)」について見ていきましょう。この単語は、身体的・精神的な極度の苦しみを表現する際に使われます。そしてこの単語が実際に使われた、Amazon Prime Videoで配信中のドラマ「Lie to Me」のワンシーンも紹介します。

agonyの意味

agony(苦悶)」とは、「激しい苦痛」や「苦悶」を指します。この言葉は肉体的な痛みだけでなく、精神的な苦しみを表現する際にも使用されます。例えば、「彼は激しい痛みに苦しんでいた(He was in agony from the severe pain.)」や、「彼女は決断の苦悶に直面した(She faced the agony of making a decision.)」などの文脈で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「agony(苦悶)」が使われているドラマのシーンを紹介しましょう。Amazon Prime Videoで配信中のドラマ「Lie to Me」第8話「Depraved Heart」の劇中で出てきました。

 

But no one could see she was actually in agony. Lightman finally got the idea to slow down the film. That’s when he saw the agony on her face.

日本語訳: しかし誰も彼女が実際には苦悶していることに気づけなかった。ライトマンはついに映像をスローダウンするというアイデアを思いついた。その時、彼は彼女の顔に浮かんだ苦悶の表情を見た。

このドラマ「Lie to Me」は、微表情や身体言語から嘘を見抜く専門家ライトマン博士の活躍を描いた心理サスペンスです。このシーンでは、一見普通に見える人物が実は激しい苦痛を隠していたことを、映像を分析することで明らかにする場面が描かれています。

「Lie to Me」は、表情やしぐさから嘘を見抜く天才心理学者カル・ライトマン博士(ティム・ロス)が主人公のドラマです。ライトマン博士は、顔や身体、声や話し方を分析して真実を見抜く専門家で、この特殊な能力を使ってライトマン・グループという組織を立ち上げます。心理学者のジリアン・フォスター博士をはじめ、リア・トーレスやイーライ・ローカーといった優秀なメンバーとチームを組み、FBIや国防総省から依頼された難事件を次々と解決していきます。しかし、周りの人々が平気で嘘をつく世界では、この能力は彼にとって役立つ一方で苦しみの種でもありました。全13話で描かれるこのアメリカドラマは、人間の心理と嘘に隠された真実に迫る物語です。

この場面では、「agony(苦悶)」は、表面上は隠されているものの内面では激しく苦しんでいる状態を表現するために使用されています。

agonyの語源

agony(苦悶)」の語源は、ギリシャ語の動詞「agein(動かす、駆り立てる)」に由来します。古代ギリシャでは「agon」という言葉が「競技」や「闘争」を意味し、競技場で選手たちが激しく動き回り競い合う様子を表していました。この「agein(動かす)」という語根から、激しい内面的な葛藤や苦悶を表す「agony」が生まれました。競技における肉体的・精神的な極限状態が、やがて一般的な「激しい苦痛」という意味へと発展していったのです。

同じ語源を共有する単語

agony(苦悶)」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。

agein(動かす、駆り立てる)」という語源を共有する単語には、「agon(闘争)」や「antagonism(敵対)」、そして「protagonist(主人公)」があります。「agon(闘争)」は、ギリシャ語の「agon(競技、闘争)」がそのまま英語に取り入れられた言葉で、「競技」や「葛藤」を意味します。例文としては、「その劇は内面の闘争を描いている(The play depicts an internal agon.)」があります。「antagonism(敵対)」は「ant-(反対に)」+「agon(闘争)」+「-ism(状態)」の組み合わせで、「反対して闘う状態」、つまり「敵対」や「対立」を意味します。例文としては、「両国間には長年の敵対関係がある(There is a long-standing antagonism between the two countries.)」があります。「protagonist(主人公)」は「proto-(第一の)」+「agon(闘争)」+「-ist(人)」の組み合わせで、「闘争における第一の人」、つまり「主人公」や「主役」を意味します。例文としては、「彼がこの物語の主人公だ(He is the protagonist of this story.)」があります。

さいごに

みなさんは「agony(苦悶)」の意味や語源について理解できましたか? この単語は、「激しい苦痛」や「苦悶」という意味があります。また、「agein(動かす、駆り立てる)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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