はじめに

こんにちは。今日は、「明確な」「異なる」「はっきりした」を意味する英単語「distinct(明確な・異なる)」について見ていきましょう。この単語は、物事を区別したり、明確さを表現する際に頻繁に使われます。そしてこの単語が実際に使われた、イタリア議会が女性殺害を独立した犯罪として分類する法律を可決したというニュースも紹介します。

distinctの意味

distinct(明確な・異なる)」とは、「他とはっきり区別できる」「明確な」「異なる」を指します。この言葉は物事を区別する際や、明確さを強調する場面でよく登場します。例えば、「この二つの概念は明確に異なる(These two concepts are distinct from each other.)」や、「彼女の声には明確な特徴がある(Her voice has a distinct quality.)」などの文脈で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「distinct(明確な・異なる)」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2025年11月26日に報じた「Italian parliament unanimously votes to make femicide a crime」という記事の中に出てきました。

 

Deputies in the Italian parliament have voted unanimously to introduce the crime of femicide – the murder of a woman, motivated by gender – as a distinct law to be punished with a life sentence.

日本語訳: イタリア議会の議員たちは、性別を動機とした女性の殺害である女性殺害を、終身刑で処罰される独立した法律として導入することを全会一致で可決しました。

この記事では下記のことが書かれています。イタリア議会は、女性殺害を性別を動機とした女性の殺人として、独立した犯罪として分類する法律を全会一致で可決しました。この法律は、世界中で女性に対する暴力の撲滅に捧げられた日に承認されるという象徴的な動きとなりました。

この法律制定のきっかけとなったのは、ジュリア・チェケッティンという22歳の女性が元恋人によって殺害された事件でした。2022年11月下旬、彼女はフィリッポ・トゥレッタによって刺殺され、遺体は袋に包まれて湖畔に遺棄されました。この事件はイタリア全土に衝撃を与えました。

特に影響力があったのは、ジュリアの姉エレナの力強い言葉でした。彼女は、殺人者は怪物ではなく、深く家父長制的な社会の「健全な息子」だと述べました。この言葉は、イタリア全土で変革を求める大規模な抗議活動を引き起こしました。

2年後、議員たちは長時間にわたる熱い議論の末、女性殺害に関する法律を可決しました。これにより、イタリアは女性殺害を独立した犯罪として分類する数少ない国の一つとなりました。この法律はジョルジャ・メローニ首相によって提案され、彼女の極右政府だけでなく野党議員からも支持されました。多くの議員は今日、犠牲者を追悼するために赤いリボンや赤いジャケットを着用しました。

この法律の作成者の一人であるパオラ・ディ・ニコラ判事は、今後イタリアでは性別を動機とした女性の殺人がすべて女性殺害として記録されると述べました。彼女は、こうした犯罪を「過度な愛」や「強い嫉妬」に根ざしたものとして語ることは歪曲であり、ロマンティックで文化的に受け入れられる言葉を使っていると指摘しています。この法律により、加害者の本当の動機である「階層と権力」が明らかになるとしています。

イタリアは現在、キプロス、マルタ、クロアチアとともに、刑法に女性殺害の法的定義を導入したEU加盟国の一つとなりました。

この記事では、「distinct(明確な・異なる)」は、女性殺害を他の殺人とは明確に区別された独立した犯罪として分類する文脈で使用されています。

distinctの語源

distinct(明確な・異なる)」の語源は、「dis-(離れて)」+「stinguere(刺す)」に由来します。この組み合わせは、「刺して印をつけることで離す」、つまり「区別する」「明確にする」という意味を表しています。古代ローマでは、刺して印をつけることで物事を区別していたことから、この意味が生まれました。

同じ語源を共有する単語

distinct(明確な・異なる)」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。

dis-(離れて)」という部分を共有する単語には、「disagree(意見が合わない)」や「disconnect(切断する)」があります。「disagree(意見が合わない)」は、「dis-(離れて)」と「agree(同意する)」から成り立ちます。この組み合わせにより「同意から離れている」、つまり「意見が合わない」という意味が生まれます。例文としては、「彼らは多くの問題について意見が合わない(They disagree on many issues.)」があります。一方、「disconnect(切断する)」は、「dis-(離れて)」と「connect(つなぐ)」から成り立っています。この組み合わせにより、「つながりから離す」、すなわち「切断する」という意味が形成されます。例文としては、「電源を切断してください(Please disconnect the power.)」があります。

stinguere(刺す)」という部分を共有する単語には、「distinguish(区別する)」や「extinguish(消す)」、そして「instinct(本能)」があります。「distinguish(区別する)」は「dis-(離れて)」+「stinguere(刺す)」の組み合わせで、「刺して印をつけることで区別する」という意味になります。例文としては、「この特徴が二つの種を区別する(This feature distinguishes the two species.)」があります。「extinguish(消す)」は「ex-(外に)」+「stinguere(刺す)」の組み合わせで、「刺して消す」、つまり「火を消す」を意味します。例文としては、「消防士は火を消した(The firefighters extinguished the fire.)」があります。「instinct(本能)」は「in-(中に)」+「stinguere(刺す)」の組み合わせで、「内側から刺激される」、つまり「本能」を意味します。例文としては、「鳥は本能によって南へ飛ぶ(Birds fly south by instinct.)」があります。

さいごに

みなさんは「distinct(明確な・異なる)」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「他とはっきり区別できる」「明確な」という意味があります。また、「dis-(離れて)」+「stinguere(刺す)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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