はじめに
こんにちは!今日は、「争う」や「もめる」という意味を持つ英単語「 wrangle(争う) 」について見ていきましょう。この単語は、ニュース記事や日常会話の中で、意見の相違や交渉に関連してよく使われます。今回は、タイの最高裁が、学校での髪型規制を定めた1975年の指針を無効とする判決を下したニュースを背景に、この単語の使い方や語源について探ってみましょう。
wrangleの意味
「 wrangle(争う) 」は、「激しい議論やもめごとをする」という意味を持ちます。例えば、「彼らは予算についてずっと論争している(They have been wrangling over the budget for hours.)」のように使われます。もう一つ例を挙げると、「その土地の権利をめぐって長年争いが続いている(There has been a prolonged wrangle over the ownership of the land.)」があります。
実際に使用されている場面
この単語は、BBCが2025年3月7日に報じた「Students now free to choose their hairstyles, Thai court rules」の記事の中でも使われていました。
After years of wrangling with authorities, students in Thailand can now let their hair down. Literally.
日本語訳: 「当局との長年の争いの末、タイの学生たちは今や文字通り髪を自由にすることができます。」
この記事では下記のことが書かれています。タイの最高裁判所は、教育省が1975年に定めた学生の髪型に関する規則を無効とする判決を下しました。これまで男子は短髪、女子は耳の高さまでのボブカットが求められていましたが、学生たちの自由を尊重するため、この規制は廃止されました。
実際には近年、多くの学校でこの規則は緩和されていましたが、一部の学校では依然として厳格に適用され、規則に従わない生徒の髪を教師が切るといった処罰も行われていました。しかし、23人の公立学校の生徒が2020年にこの規則が憲法違反であると訴えたことをきっかけに、今回の判決に至りました。裁判所は、この規則が個人の自由を侵害し、現代社会にそぐわないと判断しました。
生徒たちは長年、髪型の自由を求める運動を続けてきました。活動家の一人であるパンティン・アドゥンタナヌサックさんは、「当時の私たちにとって、大人の権力に立ち向かうのは無謀に思えましたが、誰かが行動を起こさなければなりませんでした」と語ります。2020年には教育省が髪型のルールを一部緩和しましたが、それでも男子の髪は襟にかからないこと、女子の長髪は結ぶことなどの制限が残りました。2023年にはさらに規則が撤廃され、髪型については生徒、保護者、学校が協議して決める方針となりました。しかし、それでも一部の学校では1975年の規則が引き続き適用されていました。
短髪は「規律」や「清潔さ」の象徴とされ、多くの学校関係者が髪型の規制を支持してきました。しかし、近年では前髪や髪の染色を理由に処罰する学校もあり、社会的な反発が強まっていました。教育省も、生徒の髪を切る罰則を禁止する方針を示していましたが、一部の教師が従わないケースも続いていました。
今回の最高裁判決は、生徒の自由と尊厳を尊重する方針を再確認するものとなりました。しかしパンティンさんは、「学校ごとに独自のルールを設定できる余地が残されているため、保守的な学校では今後も制限が続く可能性がある」と指摘しています。それでも、「長年の運動が認められ、具体的な進展があったことを嬉しく思う」と語り、「この判決が、学校における基本的人権の理解を広めるきっかけになってほしい」と期待を寄せています。
この記事では、タイの裁判所が50年近く続いてきた学生のヘアスタイルに関する規制を無効にした背景が語られています。このニュースでは、学生たちが自分たちの自由と尊厳を求めて当局と長年「 wrangle(争う) 」してきた経緯が強調されています。
語源の紹介
「 wrangle(争う) 」の語源はインド・ヨーロッパ祖語の wer- (曲がる、曲げる)に由来します。この語根は、何かが物理的または抽象的に「曲がる」イメージを表現しています。「 wrangle(争う) 」という単語は、相手と意見を「曲げ合う」ようなニュアンスが感じられます。
同じ語源を共有する単語
「 wrangle(争う) 」と同じ語源を持つ単語には、「 wrangler (論争する人)」と「 wrestle (レスリングをする)」があります。
例えば、「wrangler (論争する人)」は「論争する人」や「カウボーイ」を指します。例文としては、「彼は説得するのが得意な論争家だ(He is a skilled wrangler who can persuade anyone.)」が挙げられます。この単語は「wrangle」+「-er」で構成され、「争う人」という意味を直接示します。
また、「wrestle (レスリングをする)」は「レスリングをする」「奮闘する」という意味があります。例文として、「彼女はその決断に長時間向き合った(She wrestled with the decision for a long time.)」が使われます。「wrestle」は「物事を曲げるように力を尽くす」というイメージが含まれています。
さいごに
「 wrangle(争う) 」は、タイの学生たちの自由を求める長年の努力の中で象徴的に使われた単語です。この単語の語源や関連する単語を学ぶことで、英単語への理解がさらに深まるはずです。
それでは、今日はこの辺で。また次回お会いしましょう!ではでは〜