はじめに

こんにちは。今回は、特定の施設や設備を破壊することを意味する英単語「sabotage(破壊工作)」について見ていきましょう。この単語は、犯罪やテロリズムに関連するニュースでよく使われます。BBCが報じた、フィンランドとスウェーデンを結ぶ光ファイバーケーブルの切断が確認されたニュースを紹介します。

sabotageの意味

sabotage」とは、特定の施設や設備を意図的に破壊する行為を意味します。これは、通常、政治的、軍事的、または経済的な目的で行われます。例えば、「The terrorist group planned to sabotage the power plant(テロリストグループは発電所を破壊する計画を立てた)」や、「He was arrested for attempting to sabotage the railway system(彼は鉄道システムを破壊しようとしたとして逮捕された)」などのように、「sabotage」を使って破壊工作の行為を表現することができます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「sabotage」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2024年12月3日に報じた「Investigation under way after Finland-Sweden cables damaged」の記事の中に出てきました。

 

Authorities in Finland are investigating a broken fibre-optic cable after two separate cuts caused an outage affecting thousands of households.The Swedish government said it suspected an act of “sabotage” on the cable, which links the two countries, but Finnish police said they did not yet have reason to suspect criminal activility.

日本語訳: フィンランド当局は、2回の切断により何千もの家庭に影響を与えた光ファイバーケーブルの破損を調査しています。スウェーデン政府は、両国を結ぶこのケーブルに対する「sabotage(破壊工作)」の疑いがあると述べましたが、フィンランド警察はまだ犯罪行為を疑う理由はないとしています。

この記事では下記のことが書かれています。フィンランドとスウェーデンを結ぶ光ファイバーケーブルで2か所の切断が確認され、通信障害が発生しました。これによりフィンランドでは約6,000世帯が影響を受けた一方、スウェーデン側の通信には影響はありませんでした。

スウェーデン政府は、この切断について「破壊工作の可能性がある」との見解を示しており、フィンランドの警察も企業と協力して調査を進めています。現在、切断箇所の1つは修理されましたが、もう1つの修理作業が続いています。

近年、バルト海地域ではロシアによるウクライナ侵攻以降、緊張が高まっており、インフラへの被害事例が相次いでいます。特に、先月にはスウェーデンの領海内で海底ケーブル2本が破損しました。この事件では、中国の船舶が付近を航行していたことが確認されており、スウェーデン政府は中国政府に協力を要請しています。フィンランドの交通通信大臣ルル・ランネ氏は、状況を深刻に受け止めていると述べ、引き続き調査を行う方針を示しています。

この記事では、「sabotage」はスウェーデン政府がフィンランドとのケーブル損傷を意図的な破壊工作の可能性があるとして使用しています。

語源の紹介

sabotage」の語源はフランス語の「sabot(木靴)」に由来します。「sabot」は、19世紀のフランスで労働者が木靴を機械に投げ入れて破壊した行為に関連しています。

同じ語源を共有する単語

sabot」の語源を共有する単語には、「sabaton(鉄靴)」と「サバット(フランスの伝統的な木靴、および靴を履いたフランス発祥の格闘技)」があります。「sabaton」は「sabot(木靴)」と「-on(小さい)」の組み合わせで、「鉄靴」を意味します。例文としては、「The knight’s sabatons were made of iron(騎士の鉄靴は鉄でできていた)」などがあります。「サバット」は「sabot(木靴)」と同じ語源で、「フランスの伝統的な木靴」および「靴を履いたフランス発祥の格闘技」を意味します。例文としては、「He practiced savate, a French martial art with shoes(彼は靴を履いたフランスの武道であるサバットを練習していた)」などが考えられます。

さいごに

みなさんは「sabotage」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、施設や設備を意図的に破壊する行為を指し、その語源は「木靴」に関連しています。また、同じ語源を共有する「sabaton」や「サバット」といった単語も紹介しました。

インターネットは今や生活に欠かせない重要なインフラです。そのため、光ファイバーケーブルが意図的に切断されるようなことがあれば、これは事実上「攻撃」と言えるでしょう。事故であれば対処は可能ですが、もし他国が故意に切断しているのだとすれば、極めて深刻な問題です。真相はどうなんでしょうか?

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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