はじめに

こんにちは。今日は「復活」を意味する英単語「 resurrection 」について掘り下げてみましょう。この単語は、宗教的な文脈で特に重要な言葉です。そして、CNNが報じた、復活祭翌日に逝去したローマ教皇フランシスコのニュースを通して、この単語の実際の使用例を紹介します。

resurrectionの意味

resurrection 」とは、「死からの復活」や「再生」を意味する英単語です。キリスト教では、イエス・キリストが死後に復活したことを指し、復活祭(Easter)で祝われます。例文として、「キリストの復活はキリスト教徒にとって重要な信念である(The resurrection of Christ is a fundamental belief for Christians.)」などがあります。

実際に使用されている場面

さて、「 resurrection 」が使われているニュース記事を紹介しましょう。CNNが2025年4月21日に報じた「Pope Francis, voice for the poor who transformed the Catholic Church, dies on Easter Monday」という記事の中で登場しました。

 

The pope passed away the morning after the holiest day in the Christian year, when the world’s 1.3 billion Catholics celebrate the resurrection of Jesus Christ.

日本語訳: 教皇は、世界の13億人のカトリック信者がイエス・キリストの復活を祝う一年で最も神聖な日(復活祭)の翌朝に逝去した。

この記事では下記のことが書かれています。2025年4月21日、キリスト教最大の祝日である復活祭(イースター)の翌日に、ローマ教皇フランシスコが88歳で亡くなったことがバチカンから発表されました。ローマ教皇フランシスコは近年健康状態が悪化していましたが、聖週間には何度か公の場に姿を見せ、4月20日(日)の復活祭当日にはローマのサンピエトロ広場で信者に向けて最後の姿を見せていました。

教皇の死は、バチカンのカメルレンゴ(法王代理)であるケビン・ファレル枢機卿によって「深い悲しみ」と共に発表されました。死去時刻は午前7時35分(現地時間)で、バチカン内の住まいであるカサ・サンタ・マルタで息を引き取ったと伝えられています。ファレル枢機卿が次期教皇が選ばれるまでの間、バチカンの暫定的な運営を担います。

今年初めには重度の肺炎を患い、教皇は5週間にわたり入院していました。当初は回復の見込みがないほど重篤で、医師団は治療を中止することも検討したほどでしたが、その後病状は安定し、先月退院して静養に入っていました。バチカン側も先週まで「健康は回復傾向にある」と発表していたため、今回の訃報は多くの人々にとって突然の知らせとなりました。

復活祭当日、教皇は伝統的な「ウルビ・エト・オルビ(ローマと全世界への祝福)」を行いましたが、体調を考慮して祝福の言葉は側近が代読しました。それでも教皇は「パパモービル」に乗って広場を巡り、信者から差し出された赤ん坊に祝福を施すなど、精一杯の姿を見せました。米国副大統領のJDヴァンス氏とも短時間ながら面会しており、ヴァンス氏はSNS上で「とても具合が悪そうだったが、お会いできて光栄だった」とコメントを寄せました。

この文脈では、「 resurrection 」は、キリスト教徒が復活祭で祝うキリストの復活を指しています。教皇フランシスコの逝去が復活祭翌日に起こったことで、より象徴的な意味を持っています。

resurrectionの語源

resurrection 」の語源は、「 re-(再び) 」+「 surgere(上昇する) 」に由来します。この組み合わせが「再び立ち上がる」「生き返る」という意味を形成しました。

同じ語源を共有する単語

re-(再び) 」は、英語の多くの単語に共通する接頭辞で、「繰り返し」や「再び行う」という意味を持ちます。この要素を共有する単語には、 renewrevive があります。 renew は「 re-(再び) 」と「 new(新しい) 」を組み合わせた単語で、「新しくする」「再び新しくする」といった意味になります。例えば、契約の更新や免許の更新などの場面で使われ、「 彼は契約を更新しました(He renewed his contract.) 」のような表現になります。 revive は「 re-(再び) 」と「 vivere(生きる) 」から成り、「もう一度命を取り戻す」「活気を取り戻す」といった意味になります。「 彼は倒れた後、蘇りました(He revived after collapsing.) 」のような文脈で使われ、また文化や伝統が再び活気を取り戻す場面でも登場します。例えば、「 古い伝統が復活しました(An old tradition has been revived.) 」という表現も可能です。

surgere(上昇する) 」というラテン語由来の語根を持つ単語には、 surgesource があります。 surge は「急激に上昇する」「波のように押し寄せる」といった意味を持つ単語で、「 株価が急上昇しました(Stock prices surged.) 」のように価格の変動を表す際によく使われます。また、人々の感情の高まりや勢いの増加を表すこともでき、「 観客の興奮が最高潮に達しました(The excitement of the crowd surged.) 」という文にも使えます。 source は「何かが生まれる場所」や「情報の出どころ」といった意味を持ちます。「 この情報の出所は不明です(The source of this information is unclear.) 」という例文のように、情報の発信元を指すことが多く、また川の源流などを示す際にも使われます。「 ナイル川の源流はアフリカの中央部にあります(The source of the Nile River is in Central Africa.)

さいごに

今日は、「 resurrection 」の意味や語源について紹介しました。この単語は、キリスト教の重要な概念のひとつであり、「 re-(再び) 」+「 surgere(上昇する) 」という語源の組み合わせが、復活や再生の意味を生み出しています。

それでは、今日はこの辺で失礼します。また次回、お会いしましょう。ではでは〜

参考文献

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA