はじめに

こんにちは。本日は、「reiterate(繰り返す、改めて表明する)」という英単語に焦点を当てて、その意味と興味深い語源を探っていきます。この単語は、ニュースや公式な場で、以前の主張や合意を改めて確認する際に頻繁に使用される重要なキーワードです。今回は、この「reiterate」が実際に使用された、2025年10月28日のBBCの日米首脳会談に関するニュースを事例として紹介し、深く掘り下げていきます。

reiterateの意味

reiterate(繰り返す、改めて表明する)」とは、以前に言ったこと、あるいは決定したことなどを、改めて強調して言うことを意味します。特に、文書や公式な発言において、コミットメントや合意を再確認する文脈で使われます。例えば、「彼は自分の立場を繰り返し表明した(He reiterated his position.)」や、「委員会は安全対策の重要性を繰り返した(The committee reiterated the importance of safety measures.)」といった場面で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「reiterate(繰り返す)」が使われているニュース記事を紹介しましょう。これは、2025年10月28日のBBCが報じた「Rare earths, Nobel nomination and cheers: Trump ends Japan leg of Asia tour」という記事の中に出てきました。

 

The two leaders signed a deal on rare earth minerals, as well as a document heralding a new “golden age” of US-Japan relations which reiterated the commitment of the two countries to implement deals struck earlier, including the 15% tariff deal negotiated earlier this year.

日本語訳: 両首脳はレアアース鉱物に関する協定に署名し、さらに日米関係の新たな「黄金時代」の到来を告げる文書にも署名しました。この文書は、今年初めに交渉された15%の関税協定を含む、以前に締結された合意を実行するという両国のコミットメントを改めて表明しました。

この記事では下記のことが書かれています。日本の新しい首相となった高市早苗氏が、アメリカのトランプ大統領を迎え、日米関係を強化するための首脳会談を行いました。高市首相はトランプ大統領を赤じゅうたんで迎え、米国からの投資促進や経済協力の拡大に意欲を示しました。トランプ大統領も高市首相を称賛し、「日本のために何でも協力する」と述べ、日米の友好関係を強調しました。

両首脳は、レアアース(希土類)資源に関する新たな協定に署名し、さらに「日米関係の黄金時代」を宣言する共同文書にも署名しました。この文書では、今年初めに合意された15%の関税に関する取り決めなど、過去の合意事項を着実に実施することが再確認されました。

会談は、東京の赤坂迎賓館で行われ、金の装飾が施された豪華な会場は、トランプ大統領の好みに合わせた雰囲気となっていました。式典では軍楽隊による演奏と儀仗兵による栄誉礼が行われ、まさに華やかな歓迎となりました。昼食会では、アメリカ産の米と牛肉を使い、日本の食材と組み合わせた特別メニューが提供され、トランプ大統領を喜ばせました。

高市首相は、日本初の女性首相としても注目を集めており、トランプ大統領はその就任を祝福しました。今回の会談は、経済や安全保障の面で両国の関係をさらに深める重要な一歩となりました。

この記事では、日米両国の首脳が、以前に交わした関税協定などの合意事項を履行するというコミットメント(公約)を、新たに署名した文書の中で再度、正式に確認したことを表現するために「reiterated」が使用されています。

語源の紹介

reiterate(繰り返す)」の語源は、ラテン語に由来しており、「re-」(再び)と「iterare」(繰り返す)という二つの要素が組み合わさってできています。

この単語は、re- + iterare という構成で成り立っています。「re-」は「再び、戻って」という意味を持つ接頭辞であり、「iterare」は「繰り返す」を意味する動詞です。この組み合わせにより、「reiterate」は文字通り「再び繰り返す」という意味を表し、現在の「繰り返す、改めて表明する」という意味につながっています。

同じ語源を共有する単語

reiterate(繰り返す)」と同じ語源を共有する単語をいくつか見てみましょう。

re-(再び)」を共有する単語には、「return(戻る)」や「react(反応する)」があります。「return(戻る)」は、「re-(再び)」と「tornare(回る、戻る)」から成り立っており、「再び回って戻る」という意味になります。 例文: He will return to the office next Monday. (彼は来週の月曜日にオフィスに戻るだろう。) 「react(反応する)」は、「re-(再び、対して)」と「agere(動く、行動する)」から成り立ち、「(働きかけ)に対して行動を起こす」つまり「反応する」という意味が生まれます。 例文: The audience didn’t react well to the new policy. (観客は新しい方針にあまり反応しなかった。)

一方、「iterare(繰り返す)」を共有する単語には、「iteration(反復、繰り返し)」があります。「iteration(反復、繰り返し)」は、「iterare(繰り返す)」という動詞の語幹に、名詞化の接尾辞である「-ation」がつくことで、「繰り返しの行為や結果」という意味を持つ名詞として使われます。 例文: This is the third iteration of the software design. (これはそのソフトウェア設計の3回目の反復である。)

さいごに

みなさんは「reiterate(繰り返す、改めて表明する)」の意味や語源について深く理解できましたか?「re-(再び)」と「iterare(繰り返す)」の組み合わせという語源を知ることで、この単語がニュースなどで使われる際の「再確認」や「強調」といったニュアンスをより明確に捉えられるはずです。

それでは、また次の単語解説でお会いしましょう。

参考文献

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