はじめに
こんにちは。今日は、英単語「pursue(追求する)」について見ていきましょう。この単語は、政治やビジネスの文脈でよく使われます。そして、2025年1月6日にBBCが報じた、日本製鉄とUSスチールがアメリカ政府に対して訴訟を起こしたニュースからも学んでいきます。
pursueの意味
「pursue」とは、「追求する」ことを意味します。これは、目標や目的に向かって努力を続けることを示します。例えば、「彼はキャリアの成功を追求している(He is pursuing career success.)」や、「その会社は新しい市場を追求している(The company is pursuing new markets.)」などのように、「pursue」を使って目標に向かって進む様子を表現することができます。
実際に使用されている場面
さて、英単語「pursue」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2025年1月6日に報じた「Nippon and US Steel sue government over blocked deal」の記事の中に出てきました。
Nippon Steel and US Steel are suing the US government over blocking a takeover, claiming that President Joe Biden “ignored the rule of law to gain favor” with trade unions. The two companies also alleged that President Biden, who is entering the last weeks of his administration, stopped Nippon Steel buying US Steel to pursue his own political agenda.
日本語訳: 日本製鉄とUSスチールは、ジョー・バイデン大統領が労働組合の支持を得るために「法の支配を無視した」として、買収阻止をめぐり米政府を提訴している。両社はまた、政権の最終週に差し掛かっているバイデン大統領が、自身の政治的目的を追求するために新日鉄によるUSスチールの買収を阻止したとも主張している。
です。アメリカ政府が、日本製鉄による米国の大手鉄鋼メーカーのUSスチールの買収を阻止したことを受け、日本製鉄とUSスチールがアメリカ政府に対して訴訟を起こしました。両社は、バイデン大統領が労働組合との関係を優先し、法律を無視して買収を妨げたと主張しています。また、バイデン大統領がこの決定を自身の政治的な目的のために行ったとも訴えています。
バイデン大統領は、米国の鉄鋼産業の強化が国家安全保障にとって重要であり、特に自動車産業や防衛産業への供給網にとって必要だと述べ、買収案を拒否しました。この合併が実現すれば、中国以外では世界最大級の鉄鋼メーカーが誕生するはずでした。この取引は、2023年12月に発表されて以来、進展がなく、先週金曜日にバイデン大統領が拒否したことでさらに注目を集めました。
日本製鉄とUSスチールは、アメリカ政府に対し、外国企業によるアメリカ企業の買収に対する審査を行う「対米外国投資委員会(CFIUS)」が良好な審査を行わず、国家安全保障に基づいたプロセスを無視したと訴えています。さらに、両社はアメリカの労働組合である全米鉄鋼労働組合のデイビッド・マコール会長と、競合企業であるクリーブランド・クリフス社のロレンソ・ゴンカルヴェスCEOに対しても、合併を阻止するために不法に行動したとして提訴しています。
全米鉄鋼労働組合は、合併を阻止することが組合員と国家安全保障にとって正しい決断だと主張し、日鉄がアメリカ市場において鉄鋼製品を不正に安く流通させてきたと批判しています。
日本製鉄とUSスチールは、この取引がアメリカの鉄鋼産業を強化し、特に中国からの脅威に対抗するために重要であると説明し、協議を重ねてきたと述べています。また、日本製鉄はアメリカのピッツバーグにあるUSスチールに27億ドルを投資する準備があるとも伝えています。
この記事では、「pursue」はバイデン大統領が自身の政治的な目的を追求するという文脈で使われています。
pursueの語源
「pursue」の語源は、「pro-(前方へ)」と「sequi(追う)」に由来しています。したがって、「pursue」は「前方へ追う」という意味を持ちます。
同じ語源を共有する単語
「pro-(前方へ)」と同じ語源を持つ単語には、「progress(進行する)」や「proactive(先を見越して行動する)」、「proclaim(宣言する)」があります。「progress」は、「pro-(前方へ)」と「gress(行く)」の組み合わせで、「進行する」という意味を持ちます。例えば、「彼のプロジェクトは順調に進行している(His project is making progress.)」のように使います。「proactive」は、「pro-(前方へ)」と「active(活動的な)」の組み合わせで、「先を見越して行動する」という意味を持ちます。例文としては、「彼は非常にプロアクティブな人だ(He is a very proactive person.)」が挙げられます。「proclaim」は、「pro-(前方へ)」と「claim(宣言する)」の組み合わせで、「宣言する」という意味を持ちます。例えば、「彼は独立を宣言した(He proclaimed independence.)」という文で使うことができます。
「sequi(追う)」と同じ語源を持つ単語には、「consecutive(連続して)」や「sequel(続編)」、「execute(実行する)」があります。「consecutive」は「com-(一緒に、共に)」と「sequi(追跡する)」の組み合わせで、「連続して」という意味を持ちます。例文としては、「彼は連続して勝利を収めた(He achieved consecutive victories.)」などがあります。「sequel」は「sequi(追跡する)」そのもので、「続編」を意味します。例文としては、「この映画には続編がある(This movie has a sequel.)」があります。「execute」は「ex-(外側に)」と「sequi(追跡する)」の組み合わせで、「実行する」という意味を持ちます。例文としては、「彼は計画を実行した(He executed the plan.)」があります。
さいごに
みなさんは「pursue」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「追求する」という意味を持ち、「pro-(前方へ)」+「sequi(追う)」という語源を共有しています。
日本製鉄とUSスチールの訴訟に関連するニュースを通じて、「pursue」という単語の実際の使われ方を学ぶことができました。このニュースは、今後の鉄鋼業界に大きな影響を与える可能性があるため、注視する価値があります。
それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜