はじめに

こんにちは。今日は、「前へ進む・続ける」を意味する英単語「proceed(進む)」について見ていきましょう。この単語は、行動や出来事が継続して進んでいく場面でよく使われます。そしてこの単語が実際に使われた、ケニアのセバスチャン・サウェがマラソンで初めて2時間の壁を破ったというニュースも紹介します。

proceedの意味

proceed(進む)」とは、「ある行動・状態から次へと進む、続けて行う」という意味を持つ動詞です。日常会話からビジネス、スポーツ報道まで幅広い文脈で登場します。例えば、「会議はスケジュール通りに進んだ(The meeting proceeded as scheduled.)」や、「工事は予定通りに続けられた(Construction proceeded according to plan.)」などのように使われます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「proceed(進む)」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2026年2月27日に報じた「How special Sawe broke iconic sub-two-hour barrier」という記事の中に出てきました。

 

Having never competed on the road, the Kenyan began the 2022 Seville half marathon as a pacemaker, proceeded to drop everybody within the first 10km, and carried on to claim victory in a course record time.

日本語訳:ロードレースへの出場経験がなかったこのケニア人選手は、2022年セビリア・ハーフマラソンにペースメーカーとして参加したが、最初の10km以内に全員を引き離し、そのままコース記録で優勝を果たした。

この記事では、セバスチャン・サウェが2026年4月のロンドンマラソンで、公式に認定されたレースで初めて2時間の壁を破り、1時間59分30秒という驚異的な世界記録を樹立したことが伝えられています。

サウェはケニアのリフトバレー出身で、父親はトウモロコシ農家でした。主に祖母に育てられ、2017年に「チャンピオンの故郷」として知られるイテンへ移住し、ランニングの夢を追いかけました。しかし当初は思うような結果が出ず、新型コロナウイルスによるレース延期も重なって苦しい時期を過ごします。そんな彼に転機をもたらしたのが、叔父のAbrahamu Chepkirwokの紹介で出会ったイタリア人コーチ、Claudio Berardelli でした。Berardelliはすぐにサウェのマラソンへの適性を見出し、トラックからロードへと転向させます。

2024年のバレンシアマラソンでは史上2番目に速いデビューとなる2時間2分5秒を記録し、2025年にはロンドンとベルリンでも優勝を果たしました。そして迎えた2026年のロンドンマラソンで、世界記録を65秒も上回る偉業を達成したのです。ロンドンマラソンのレースディレクターHugh Brasherは「世界陸連公認レースでの2時間切りは、誰もが生きているうちには無理だと思っていた」と語り、元女子マラソン世界記録保持者のラドクリフも長年にわたって可能かどうかが議論されてきた象徴的な壁が破られたと称えました。サウェ本人は「1時間58分も可能だ」と、さらなる高みを見据えています。

この記事では、「proceed(進む)」は、ペースメーカーとして参加したレースでそのまま先頭に立って優勝するという、予期せぬ展開が続いて進んでいく様子を表すために使われています。

proceedの語源

proceed(進む)」の語源は、「pro-(前へ)」と「cedere(行く)」に由来します。この組み合わせは、「前へと歩み進む」という意味を表しており、ある地点から次の地点へと継続的に動いていくニュアンスが込められています。

同じ語源を共有する単語

proceed(進む)」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。

pro-(前へ)」という部分を共有する単語には、「progress(進歩)」や「promote(昇進させる、促進する)」があります。「progress(進歩)」は「pro-(前へ)」と「gradi(歩く)」から成り立ちます。「前へ歩んでいく」という組み合わせから、「物事が前進していく=進歩」という意味が生まれます。例文としては「プロジェクトは順調に進んでいる(The project is making good progress.)」があります。「promote(昇進させる、促進する)」は「pro-(前へ)」と「movere(動かす)」から成り立っています。「前へ動かす」という組み合わせにより、「地位を前進させる=昇進させる」や「物事を推し進める=促進する」という意味が形成されます。例文としては「彼女は部長に昇進した(She was promoted to manager.)」があります。このように「pro-」は「前へ」という方向性をもたらし、後に続く語の意味と結びついて積極的・前進的な概念を作り出しています。

cedere(行く)」という部分を共有する単語には、「exceed(超える)」や「succeed(成功する)」、そして「concede(譲歩する)」があります。「exceed(超える)」は「ex-(外へ)」と「cedere(行く)」の組み合わせで、「外へ向かって進む」、つまり「ある限界や基準を超えていく」という意味になります。例文としては「彼の記録は前の世界記録を超えた(His record exceeded the previous world record.)」があります。「succeed(成功する)」は「sub-(下から・次に)」と「cedere(行く)」の組み合わせで、「次へと進む」、つまり「目標に向かって次のステップへ進む=成功する」という意味を持ちます。例文としては「彼女は困難を乗り越えて成功した(She succeeded in overcoming the difficulties.)」があります。「concede(譲歩する)」は「con-(共に)」と「cedere(行く)」の組み合わせで、「相手の方向へ一緒に進む」、つまり「相手の意見や要求を受け入れる=譲歩する」という意味になります。例文としては「彼は自分の間違いを認めた(He conceded that he was wrong.)」があります。

さいごに

みなさんは「proceed(進む)」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「前へと進み続ける・続けて行う」という意味を持っています。また、「pro-(前へ)」と「cedere(行く)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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