はじめに

こんにちは。今日は、「予測するもの・予測因子」を意味する英単語「predictor(予測因子)」について見ていきましょう。この単語は、統計や社会科学の文脈でよく使われます。そしてこの単語が実際に使われた、アメリカの厳しい就職市場においてインターンシップが新卒採用の最大の予測因子であるというニュースも紹介します。

predictorの意味

predictor(予測因子)」とは、「ある結果を予測する要因や指標」を指します。この言葉は統計学、経済学、社会科学など幅広い分野で登場します。例えば、「インターンシップは就職成功の最大の予測因子だ(Internships are the biggest predictor of landing a job.)」や、「喫煙は肺がんの強力な予測因子である(Smoking is a strong predictor of lung cancer.)」などの文脈で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「predictor(予測因子)」が使われているニュース記事を紹介しましょう。CNNが2026年4月6日に報じた「The job market is so tough, young people are struggling just to land internships」という記事の中に出てきました。

 

Doing internships or getting any kind of work experience “is the biggest predictor of landing a job out of college,” said Nicole Bachaud, an economist at ZipRecruiter.

日本語訳:ZipRecruiterのエコノミスト、ニコール・バチョード氏は「インターンシップや何らかの実務経験を積むことが、大学卒業後に就職できるかどうかの最大の予測因子だ」と述べました。

この記事では下記のことが書かれています。アメリカでは近年、就職市場が急激に冷え込んでおり、大学や大学院を卒業しても職に就けない若者が急増しています。南カリフォルニア大学で修士課程に在籍するムネーブ・イクバル氏は、この1年間で4,000件もの求人に応募したにもかかわらず、卒業後の就職もインターンシップも決まっていないといいます。さらに10万ドルもの学生ローンを抱えながら、大学院在学中に完了できたインターンシップはわずか1件に過ぎないと語っています。

ZipRecruiterのエコノミスト、ニコール・バチョード氏によれば、インターンシップをはじめとする実務経験が、大学卒業後の就職成功を左右する最大の要因であるとのことです。実際、在学中に何らかの就業経験を積んだ卒業生の約80%が卒業後すぐに採用されたのに対し、就業経験のない卒業生の採用率はわずか41%にとどまると、ZipRecruiterは推計しています。

一方、インターンシップの求人数自体も減少しており、求人サイトIndeedのデータによると、昨年のインターンシップ掲載件数は過去5年間と比較して低下し、2019年の水準をわずかに下回りました。競争も激化しており、キャリア支援サイトHandshakeの報告では、2025年にはインターンシップ1件あたりの応募数が平均109件と、前年のほぼ2倍に達しています。テクノロジー分野では1件あたり273件、金融分野では192件という高い競争率が記録されています。

雇用統計においても、20歳から24歳の失業率は2026年3月時点で6.4%と、全国平均の4.3%を大きく上回っています。広範な労働市場が減速するたびに若者が最初に影響を受けるという構造的な課題も浮き彫りになっています。

この記事では、「predictor(予測因子)」は、大学卒業後の就職成功を左右する最も重要な要素を指す言葉として使用されています。

predictorの語源

predictor(予測因子)」の語源は、「pre-(前に)」+「dicere(言う)」に由来します。この組み合わせは、「前もって言う」、つまり「予言する・予測する」という意味を表しています。そこから派生した動詞 predict に、「行為者・機器」を表す接尾辞 -or が加わることで「予測するもの・予測因子」という名詞が生まれました。

同じ語源を共有する単語

predictor(予測因子)」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。

pre-(前に)」という部分を共有する単語には、「preview(試写・プレビュー)」や「precaution(予防措置)」があります。「preview(試写・プレビュー)」は、「pre-(前に)」と「view(見る)」から成り立ち、「前もって見ること」を意味します。例文としては、「私たちはその映画の試写会に招待された(We were invited to a preview of the film.)」があります。「precaution(予防措置)」は、「pre-(前に)」と「cautio(注意)」から成り立ち、「前もって注意すること」を意味します。例文としては、「彼らは感染予防のためにあらゆる予防措置を講じた(They took every precaution against infection.)」があります。このように「pre-」は「前もって」という概念をもたらし、後続の語と結びついて「事前に行う行為」を表す単語を形成しています。

dicere(言う)」という部分を共有する単語には、「diction(語法・発音)」、「addict(中毒者)」、そして「dictionary(辞書)」があります。「diction(語法・発音)」は「dicere(言う)」から直接派生した単語で、「言葉の選び方や発音の仕方」を意味します。例文としては、「その俳優は明瞭な語法で知られている(The actor is known for his clear diction.)」があります。「addict(中毒者)」は「ad-(〜に向かって)」+「dicere(言う)」の組み合わせで、もともとは「(自分を)〜に捧げると宣言する」という意味から転じて「中毒者」を指すようになりました。例文としては、「彼はかつてアルコール中毒者だった(He was once an addict to alcohol.)」があります。「dictionary(辞書)」は「dicere(言う)」に由来する dictio(言葉) に接尾辞 -ary が加わったもので、「言葉を集めたもの」つまり「辞書」を意味します。例文としては、「わからない単語は辞書で調べなさい(Look up words you don’t know in the dictionary.)」があります。

さいごに

みなさんは「predictor(予測因子)」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「ある結果を予測する要因」という意味を持ちます。また、「pre-(前に)」+「dicere(言う)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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