はじめに

こんにちは。本日は、情報技術や政治の場でしばしば登場する英単語「 platform(プラットフォーム) 」について掘り下げてみましょう。この言葉は、ソーシャルメディアやデジタル技術の急速な発展に伴い、現代社会でますます重要性を増しています。また、インドのモディ首相がトランプ大統領のSNS「Truth Social」に参加したニュースを例に取り上げます。

platformの意味

platform(プラットフォーム) 」とは、元々は「台」や「壇」を意味する言葉でしたが、現代ではその意味が広がり、技術や社会の文脈で「基盤」や「媒体」として使われることが多くなりました。例えば、「Facebookはソーシャルメディアのプラットフォームである(Facebook is a social media platform.)」や、「議論を促進するプラットフォームを提供する(To provide a platform for discussion.)」といった文脈でよく使用されます。

実際に使用されている場面

今回紹介するのは、インドのナレンドラ・モディ首相がドナルド・トランプ前米大統領が所有するソーシャルメディア「Truth Social」に参加したというBBCの記事です。

 

Indian Prime Minister Narendra Modi has become one of the few world leaders to join Truth Social, the social media platform owned by US President Donald Trump.

日本語訳: インド首相ナレンドラ・モディ氏は、米大統領ドナルド・トランプ氏が所有するソーシャルメディア「Truth Social」に参加した数少ない世界のリーダーの一人となりました。

この記事では下記のことが書かれています。インドのモディ首相が、アメリカのトランプ大統領が立ち上げたSNS「Truth Social」に参加したことが報じられています。モディ首相は初投稿として、2019年にアメリカ・テキサス州ヒューストンでトランプ氏と撮影した写真を共有し、同プラットフォームへの参加を「嬉しく思う」と述べました。

Truth Socialは、2022年2月にトランプ氏が主要SNSから一時的に利用禁止となったことをきっかけに開設されたものです。プラットフォーム上では「Truth (真実)」や「Retruth (再投稿)」、ダイレクトメッセージの送信などが可能で、広告は「スポンサー付きTruth」と呼ばれています。

モディ首相は参加当初、2万1,500人のフォロワーを持ち、トランプ氏とアメリカ副大統領のJD・バンス氏をフォローしていました。その日、トランプ氏はモディ首相が出演したポッドキャストのリンクを共有しました。この番組では、モディ氏の人生や2002年のグジャラート暴動、そして中国との関係について語られています。

トゥルース・ソーシャルの機能は、旧ツイッター(現在のX)と非常によく似ているとされますが、ユーザー数はXと比べると約400分の1とされており、依然として規模は小さいままです。

このSNSを運営する「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)」は、2024年3月に上場され、トランプ氏は約57%の株を保有しています。クウェートを拠点とする投資会社「ARCグローバル・インベストメンツ」や、かつてのリアリティ番組「アプレンティス」の元出演者たちも一定の株を保有していますが、その持株を巡っては現在法的な争いが続いています。

この記事では、モディ首相が最初の投稿で2019年にヒューストンで撮影されたトランプ氏との写真をシェアし、Truth Socialへの参加を喜ぶ意を示したと報じられています。プラットフォームの重要性がうかがえる興味深い事例ですね。

platformの語源

platform(プラットフォーム) 」の語源は、ギリシャ語の「platys(平らな、広い)」とラテン語の「forma(形状、外観)」に由来しています。この組み合わせにより、「平らな形」や「基盤」を意味する概念が形成されました。例文として、「彼はプラットフォームで演説を行った(He delivered a speech on the platform.)」があります。語源を辿ると、単語の進化や現代的な使用方法がより明確になります。

同じ語源を共有する単語

platys(平らな、広い)」を語源とする単語には、「plane(平面)」や「plateau(高原)」、そして「place(場所)」があります。「plane」は、数学や地理的な文脈で「平面」を表し、例えば、「その地域は広い平面になっている(The area is a vast plane.)」といった使い方があります。また、「plateau」は「高原」を意味し、地形に関連した文脈で多用されます。例えば、「高原に位置する村(A village located on a plateau.)」などの表現が挙げられます。「place」はさらに汎用性の高い単語で、「特定の場所」や「場面」を指し、「この場所は重要だ(This place is important.)」や「会議は別の場所で行われます(The meeting will take place elsewhere.)」などの場面で使われます。これらの単語は「平らで広い」という共通の概念を持ち、それぞれが独自の意味合いを発展させている点が興味深いです。

一方、「forma(形状)」を共有する単語には、「form(形)」や「format(形式)」、「formal(正式な)」があります。「form」は基本的に「形状」や「構造」を意味し、「この容器は特別な形をしている(This container has a unique form.)」といった文脈で使用されます。「format」は「形式」や「体裁」を指し、特に情報整理や文書作成の場面で使われます。例文として、「報告書の形式を変更した(The report’s format was changed.)」があります。「formal」は「正式な」や「形式ばった」という意味で、礼儀や儀式的な場面で多用されます。例えば、「このイベントは正式な場です(This event is a formal occasion.)」や「正式なドレスコードが必要です(A formal dress code is required.)」などがその一例です。「forma」という語源がもたらす「形状」や「形式」の概念が、現代英語の単語にどのように反映されているかを見ていくと、単語がもつ深い意味がより明確に感じられるでしょう。

これらの単語も、それぞれ独自の文脈で使用されつつ、共通の語源を持つ点で興味深い関連性を示しています。

さいごに

platform(プラットフォーム) 」は、その語源に基づき、単に「台」や「壇」を超えて、現代社会の基盤としての役割を果たす言葉となっています。また、その語源を共有する単語を学ぶことで、英語全体への理解も深まります。次回も新しい英単語とその背景を探っていきましょう。

それでは、またお会いしましょう!

参考文献

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