はじめに

こんにちは。今日は、他人の作品を無断で自分のものとして発表する行為を指す英単語「plagiarism(盗用)」について解説します。この単語は、著作権や知的財産権の文脈で頻繁に使われます。最近のニュースでも登場した米最高裁判所が「シンキング・アウト・ラウド」エド・シーランのヒット曲の著作権訴訟の再開を却下したというニュースも紹介します。

plagiarismの意味

plagiarism(盗用)」とは、他者のアイデア、言葉、作品などを適切な許可や引用なしに自分のものとして提示する行為を指します。学術論文、音楽、文学作品など、様々な分野で問題となります。例えば、「彼の論文には盗用が見つかった (Plagiarism was found in his thesis.)」や、「著作権侵害は深刻な盗用問題を引き起こす (Copyright infringement leads to serious plagiarism issues.)」などの文脈で使われます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「plagiarism(盗用)」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2025年6月17日に報じた「Ed Sheeran’s co-writer ‘incredibly relieved’ as Thinking Out Loud case finally ends」という記事の中に登場しました。

 

The US Supreme Court has rejected an attempt to revive the long-running copyright trial over Ed Sheeran’s hit song Thinking Out Loud. On Monday, the court refused to hear an appeal from Structured Asset Sales (SAS), which claimed Sheeran’s song copied Marvin Gaye’s Let’s Get It On, in which it has a copyright interest. The move ends a decade-long legal battle, including two separate plagiarism trials, both of which ruled in Sheeran’s favour.

日本語訳: 米最高裁判所は、エド・シーランのヒット曲「シンキング・アウト・ラウド」をめぐる長年続く著作権訴訟の再開を却下した。月曜日、最高裁判所はストラクチャード・アセット・セールス(SAS)の上訴を却下した。SASは、シーランの曲がマーヴィン・ゲイの「レッツ・ゲット・イット・オン」を著作権で保護していると主張していた。この決定により、2件の盗作訴訟を含む10年にわたる法廷闘争に終止符が打たれた。両訴訟ともシーランに有利な判決が下された。

この記事では、エド・シーランのヒット曲「Thinking Out Loud」がマーヴィン・ゲイの「Let’s Get It On」をコピーしたという著作権侵害訴訟が、最高裁の決定によりついに終結したことが報じられています。シーランは10年にわたる法廷闘争で、2度の裁判を経て、いずれも勝訴しました。共同制作者のエイミー・ワッジは、この判決に「本当にホッとした」と語っています。この訴訟では、両曲が類似したシンココペーションのコードパターンを共有していることが認められましたが、シーラン側はこれをポップミュージックの「構成要素」であり、多くの曲で以前から使用されていると主張しました。最高裁は、ゲイの曲におけるコード進行とハーモニーのリズムは一般的すぎて法的に保護されないという下級審の判断を支持し、シーランの勝訴が確定しました。

plagiarismの語源

plagiarism(盗用)」の語源は、ラテン語のplagium「誘拐」に由来します。このplagiumは、古代ローマにおいて他人の奴隷を盗む行為や、誘拐を指す言葉でした。そこから、他人の作品や思想を自分のものとして「盗む」行為へと意味が転じていきました。

同じ語源を共有する単語

plagiarism(盗用)」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。

ラテン語のplagium「誘拐」を語源とする単語には、「plagiarize(盗用する)」と「plagiarist(盗用者)」があります。「plagiarize(盗用する)」は、動詞として「他人の著作物やアイデアを盗んで自分のものとして発表する」という意味を持ちます。例えば、「彼は論文で他人のアイデアを盗用した (He plagiarized ideas from another person’s paper.)」のように使われます。この単語は、名詞plagiarismに動詞化接尾辞の「-ize」が組み合わさって構成されています。「plagiarist(盗用者)」は、名詞のplagiarismに「〜する人」を意味する接尾辞「-ist」が組み合わさって構成されており、「盗用を行った人」という意味です。例えば、「その作家は盗用者として非難された (The writer was condemned as a plagiarist.)」のように使われます。これらの単語は、すべて「盗む」という行為、特に他者の知的財産を不正に自分のものとするという共通の概念を共有しています。

さいごに

みなさんは「plagiarism(盗用)」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、特に著作権や知的財産権の分野で重要な意味を持ちます。また、plagiumという語源を共有する「plagiarize」や「plagiarist」といった単語も一緒に覚えることで、より深く英語の語彙に親しむことができるでしょう。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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