はじめに

こんにちは。今回は、「義務的な」や「必須の」といった意味を持つ英単語「 mandatory 」について掘り下げていきます。この単語が、2025年6月10日にBBCが報じたK-POPグループのBTSのメンバーの兵役満了に関する記事でどのように使われているのかもご紹介します。

mandatoryの意味

mandatory 」とは、「義務的な」や「必須の」といった意味を持つ英単語です。法律や規則によって定められた義務や、避けられない必要性を示す際に使われます。例えば、「mandatory training(義務的な訓練)」や「attendance is mandatory(出席は必須です)」のように、特定の行動や条件が不可欠であることを強調する場面で用いられます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「 mandatory 」が実際に使われているニュース記事を見てみましょう。BBCが2025年6月10日に報じた「BTS stars finish military service as fans await comeback」という記事の中に登場しました。

 

Two members of K-pop powerhouse BTS have completed their mandatory military service, prompting fan frenzy and anticipation for their comeback.

日本語訳: K-POP界の強豪BTSのメンバー2人が兵役義務を終え、ファンの間で熱狂とカムバックへの期待が高まっている。

この記事では、人気K-POPグループBTSのメンバー2人、RMとVが兵役義務を終えたことが報じられています。彼らは火曜日に除隊し、ファンに敬礼し、サックス演奏を披露しました。VはBTSが再集結するまで「もう少しだけ待ってほしい」とファンに伝えました。

全7人のメンバーは今月末までに兵役を終える予定で、所属事務所のHYBEは再結成を示唆しています。彼らは世界的な人気を誇っていた2022年に活動を休止していました。

火曜日には、RMとVの帰還を祝うため、数百人のファンがHYBEの本社前に集まりました。中には海外から駆けつけたファンもいました。多くのファンがBTSのシンボルカラーである紫色の服を身につけ、2人のの大きなバナーや写真を持っていました。火曜日、HYBEは社屋に「We are back」と書かれたバナーと、BTSおよびファンクラブARMYの公式ロゴを掲示しました。

mandatoryの語源

mandatory 」の語源は、ラテン語の「 manus (手)」と「 dare (与える)」に由来します。この組み合わせは、「手で与える」、転じて「命令する」や「委任する」といった意味合いを含んでいました。ここから、「命令されたこと」「義務付けられたこと」という現在の「 mandatory 」の意味が派生しました。

同じ語源を共有する単語

mandatory 」と同じ語源を共有する単語を見てみましょう。

まず、ラテン語の「 manus (手)」を語源とする単語には、「 mandate 」、「 manicure 」、「 manual 」があります。

mandate 」は、「 manus (手)」と「 dare (与える)」が組み合わさったもので、「命令、指令、権限」といった意味を持ちます。例えば、「国民からの信任を得る(get a mandate from the people)」のように、何かを行うための正式な権限や命令を示す際に使われます。「 manicure 」は、「 manus (手)」とラテン語の「 cura (手入れ)」が組み合わさっています。この組み合わせで「手の美容、マニキュア」という意味になります。例えば、「彼女は定期的にマニキュアをする(She gets a manicure regularly.)」のように、手の手入れに関連する行動を指します。「 manual 」は、「 manus (手)」に由来し、「手動の、手で操作する」という意味を持ちます。また、「取扱説明書」という意味でも使われます。例えば、「この機械はmanual操作だ(This machine operates manually.)」や、「車のマニュアルを読む(read the car’s manual)」のように用いられます。

次に、ラテン語の「 dare (与える)」を語源とする単語には、「 dare 」、「 add 」、「 data 」があります。

dare 」は、文字通り「あえてする、思い切って行う」という意味ですが、語源の「与える」からは「自分を差し出す」というニュアンスも感じられます。例えば、「彼は彼女に高い場所から飛び降りるよう挑発した。(He dared her to jump from a high place.)」のように使われます。「 add 」は、「 ad- (〜の方へ)」と「 dare (与える)」の組み合わせです。この組み合わせで「付け加える、合計する」という意味になります。何かを既存のものに「与え加える」というイメージですね。例えば、「塩をスープに加える(add salt to the soup)」のように使われます。「 data 」は、「 dare (与える)」の過去分詞形「datus」に由来し、「与えられたもの、事実、資料」という意味を持ちます。現代では「データ」として広く使われていますね。例えば、「研究のためにデータを集める(collect data for research)」のように使われます。

さいごに

今回は、「 mandatory 」という英単語の意味と語源、そして実際にニュースで使われている例をご紹介しました。「義務的な」という意味が、手の動きや与える行為から派生しているのは面白いですね。語源を知ることで、単語への理解がさらに深まったのではないでしょうか。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

参考文献

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