はじめに
こんにちは。今日は、「設立する、制定する」という意味を持つ英単語「institute」について見ていきましょう。この単語は、組織や制度の設立に関連して使われることが多いです。そして、この単語が実際に使われた2.5次元ミュージカル市場が2023年に過去最高記録を更新したニュースでも使用されていました。
instituteの意味
「institute」は、「組織や制度を設立する、確立する」という意味を持ちます。また、名詞として「研究所、協会」という意味でも使われます。例えば、「They instituted new policies to improve efficiency(彼らは効率を改善するために新しい方針を制定した)」や「The research institute published groundbreaking findings(その研究所は画期的な発見を発表した)」のように使用されます。
実際に使用されている場面
さて、英単語「institute」が使われているニュース記事を紹介しましょう。Anime News Networkが2024年10月25日に報じたニュース「PIA Research InstituteとJapan 2.5-Dimensional Musical Association」の記事の中に出てきた
The PIA Research Institute and the Japan 2.5-Dimensional Musical Association released the results of their “2.5-D Musical Market Trends” survey for 2023 last Friday.
日本語訳: ぴあ総研と日本2.5次元ミュージカル協会は先週金曜日、2023年の「2.5次元ミュージカル市場動向」調査結果を発表した
です。この記事では下記のことが書かれています。2023年、日本のアニメ・漫画・ゲームを原作にした「2.5次元ミュージカル」市場が、制作本数や観客動員数、そして売上の全てにおいて記録的な成長を遂げました。ぴあ総合研究所と日本2.5次元ミュージカル協会による「2.5次元ミュージカル市場動向調査」では、2023年の新作公演数は236本と、2019年の222本を上回る新記録を達成しました。前年の2022年には197本だったため、顕著な増加が見られます。
2023年には、2.89百万人の観客が2.5次元舞台を鑑賞し、これは前年から5%の増加となります。また、チケット売上は7.9%増の283億円に達し、こちらも過去最高を記録しました。市場は2010年代初期には約40作品程度に過ぎませんでしたが、2014年には100作品を超え、2019年には200作品を突破するなど、着実に拡大してきました。さらに、2015年にはチケット売上が初めて100億円を超え、業界の成長を印象づけました。
COVID-19の影響から回復した市場は、日本国内にとどまらず、海外展開も進んでいます。例えば、人気漫画『進撃の巨人』を原作としたミュージカルが、2023年10月11日から13日にかけてニューヨークのニューヨーク・シティ・センターで上演され、国際的なファンの注目を集めました。今後も、海外での公演機会がさらに増えることでしょう。
「2.5次元ミュージカル」は、日本の漫画、アニメ、ゲームなどの2次元コンテンツを3次元の舞台として再現した作品を指します。「2次元」と「3次元」の中間という意味で「2.5次元」と呼ばれています。2003年に上演された「ミュージカル『テニスの王子様』」が草分け的存在となり、その後「刀剣乱舞」「鬼滅の刃」「ハイキュー!!」など、多くの人気作品が舞台化されています。
この記事で「institute」は、特定の調査や研究に取り組む専門機関としての役割を表しています。この記事の中では「研究所」として機能するぴあ総合研究所が、市場のデータを収集し発表する主体として登場しています。
語源の紹介
「institute」の語源は「in-(中に)」と「statuere(確立する、立てる)」の組み合わせです。例えば「The university instituted a new scholarship program(大学は新しい奨学金制度を設立した)」のように、何かを新しく確立するという意味で使われます。
同じ語源を共有する単語
「in-(中に)」という語源を共有する単語には、「inspire(鼓舞する)」や「insert(挿入する)」があります。「inspire」は「in-(中に)」と「spirare(呼吸する)」の組み合わせで、「中に息を吹き込む」という原義から「鼓舞する」という意味になりました。例文としては「Her speech inspired the audience to take action(彼女のスピーチは聴衆を行動へと鼓舞した)」や「The beautiful sunset inspired the artist to paint(美しい夕日はその画家に絵を描くインスピレーションを与えた)」のように使用されます。また、「insert」は「in-(中に)」と「serere(結ぶ、連ねる)」の組み合わせで、「中に入れる」という意味を持ちます。例えば「Please insert your card into the machine(カードを機械に挿入してください)」や「The editor inserted a new paragraph into the article(編集者は記事に新しい段落を挿入した)」のように使われます。
一方、「statuere(確立する、立てる)」を共有する単語には「statute(法令)」と「constitute(構成する)」があります。「statute」は「立てられたもの」という原義から「法令、規則」という意味になりました。例えば「The new statute takes effect next month(新しい法令は来月施行される)」や「The university revised its statutes to accommodate modern needs(大学は現代のニーズに対応するため規則を改定した)」のように使われます。「constitute」は「共に(com-)」と「statuere(確立する、立てる)」の組み合わせで、「構成する、設立する」という意味を持ちます。例文としては「These five elements constitute the basic principles of the theory(これら5つの要素がその理論の基本原則を構成している)」や「The committee was constituted to oversee the project(その委員会はプロジェクトを監督するために設立された)」のような使い方をします。
さいごに
「institute」は組織の設立や制度の確立を表す重要な単語です。2.5次元舞台市場の成長に関するニュースでも、研究所の名称として使用されていました。
2.5次元ミュージカルって本当にすごいですよね。最近の人気作はほとんど舞台化されていますし、勢いを感じます。一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会によれば、このジャンルの草分け的な存在は『テニスの王子様』だそうですが、いまだに上演が続いています。。日本のアニメが世界的に人気なこともあり、今後、2.5次元ミュージカルが海外でも定着するのか注目したいですね。
それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜
参考文献
- Etymonline – Online Etymology Dictionary
- Weblio英和和英辞典
- 一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会|JAPAN 2.5-DIMENSIONAL MUSICAL ASSOCIATION
- 2.5次元とは?|今さら聞けない「2.5次元」舞台を愛するオタク事情 | トレンド|ノベルティ・オリジナルグッズの紹介やトレンド情報を発信中|株式会社トランス(東京・大阪)