はじめに

こんにちは。今日は、「示す」を意味する英単語 indicate について見ていきましょう。この単語は、政治的や経済的な文脈で使用されることがよくあります。実際はこの単語を使われた米中間で過熱する貿易戦争に対し、中国の習近平国家主席が初めて公に発言したニュースも紹介します。

indicateの意味

indicate(示す) は「明示する」「指し示す」などの意味を持つ英単語で、日常的に幅広い場面で使用されています。例文として、「彼は地図を使って私たちの位置を示した(He indicated our location using a map.)」や「調査結果は気候変動が急速に進行していることを示している(The survey results indicate that climate change is accelerating.)」などがあります。

実際に使用されている場面

さて、英単語 indicate が使われているニュース記事を紹介します。CNNが2025年4月11日に報じた「Xi says China ‘not afraid’ as Beijing raises tariffs on US goods to 125% in latest escalation of trade war」という記事の中に登場しました。

 

China has indicated it does not intend to go higher than 125%, saying it would be meaningless to engage in further escalation.

日本語訳: 中国は、125%以上にする意向はないことを示し、さらなるエスカレーションは無意味だと述べました。

この記事では下記のことが書かれています。中国の習近平国家主席が、米国との激化する貿易戦争について初めて公に言及し、「中国は恐れていない」との強いメッセージを発しました。これは、米国が対中関税を145%に引き上げたことに対する対抗措置として、中国が一部の米国製品に対して関税を125%まで引き上げた直後の発言です。ただし中国側は、これ以上の関税引き上げには意味がないとし、これ以上のエスカレーションは避ける姿勢を示しました。

中国商務省の報道官は、米国の関税措置について「単なる数のゲーム」であり、「いかなる経済的意味も持たない」と批判。米国が関税を外交手段として「武器化」していることに対し、「自らを笑い者にしているだけだ」と痛烈に非難しました。

米中間の貿易戦争は国際市場を混乱させ、世界経済への悪影響が懸念されるなか、中国は一貫して米国の「一方的ないじめ」として非難し、強い姿勢を崩していません。習氏は、スペインのサンチェス首相との会談で、「貿易戦争に勝者はいない」と述べた上で、「中国は不当な抑圧を恐れない」と自国の自立した発展の歴史に触れながら、自信を強調しました。

習氏の発言は、中国政府や国営メディアがこれまで発信してきた「自信と忍耐」のメッセージを裏付けるものであり、同時に、外部環境がどう変わろうとも、中国は「自国のことに集中する」と強調しました。

一方で、米国のトランプ大統領は、中国を除く他国に対して90日間の関税猶予措置を発表。中国側はこれについて、自国を含む他の国からの圧力の成果としつつも、「本質的な問題は何も変わっていない」と冷静に受け止めています。

さらに中国は、関税以外の手段も検討中で、例えばフェンタニル対策での協力停止、米国産鶏肉の輸入禁止、米国企業への市場アクセス制限、知的財産権に関する調査などの対抗策が挙げられています。事実、中国はすでにハリウッド映画の輸入制限や、デュアルユース技術に関する取引制限を始めています。

また習氏は、対米直接交渉よりも、他国との外交を優先する姿勢を示しており、東南アジア諸国との関係強化に乗り出しました。今後はベトナム、マレーシア、カンボジアを訪問予定で、アジアや欧州諸国との連携を通じて、米国の一方的な貿易政策に対抗する構えです。

この記事では、米国と中国の貿易戦争の最新局面が取り上げられています。中国政府は米国の145%の関税引き上げに対抗し、125%まで引き上げることを決定しました。しかし、それ以上のエスカレーションは無意味であると公言し、その姿勢を「示す」ために indicate が使用されています。

indicateの語源

indicate の語源は、ラテン語の in-(中に、上に、の上に)dicare(宣言する) に由来します。この語源により、「内側から宣言する」や「何かを指示する」という意味が生じています。具体的には、 in- は位置や状態を示し、 dicare は明示的に伝える行為を指します。語源を知ることで、その単語が持つイメージをより深く理解することができます。

同じ語源を共有する単語

ラテン語の in-(中に、上に、の上に) を使用した単語には、induct(導入する)や inform(情報を伝える)などがあります。inductin-(中に) + ducere(導く) の組み合わせから派生しています。「導入する」や「正式に迎え入れる」といった意味を持ちます。例えば、「彼女はその団体に正式に迎え入れられた(She was inducted into the organization formally.)」という形で使われます。informin-(中に) + formare(形作る) の組み合わせで成り立ちます。「情報を提供する」「通知する」という意味を持ち、例文として「教師は生徒に新しい規則について通知した(The teacher informed the students of the new rules.)」などがあります。

in-(中に、上に、の上に) を使用した単語には、dedicate(特定の目的に捧げる)index(指し示すもの)などがあります。 例えば、 dedicatede-(離れて) + dicare(宣言する) の組み合わせで、「特定の目的に捧げる」意図を示し、例文として「彼はこの詩を妻に捧げた(He dedicated this poem to his wife.)」が挙げられます。最後に index ですが、ラテン語 indic-(指し示す) を語源とし、検索や情報整理において「指し示すもの」を意味します。例えば、「このデータベースは効率的な索引システムを備えている(The database is equipped with an efficient index system.)」という形で活用できます。

さいごに

みなさんは indicate の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「示す」という意味を持ち、特に宣言や指示を表す場面で使用されます。また、同じ語源を共有する単語を知ることで、英語の語彙に対する理解をより深めることができます。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは~!

参考文献

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