はじめに

こんにちは。今日は「hyped」という単語についてご紹介します。この単語は「話題になっている」や「大いに注目されている」という意味で、SNSやメディアでよく目にする表現です。この単語が使われた、スターバックスは、オリーブオイルを使った話題の「オレアート」シリーズを、2023年11月初旬から北米市場で販売終了すると発表したニュースを紹介します。

hypedの意味

hyped」は「話題になっている」や「大きな期待を寄せられている」といった意味を持ちます。多くの人が注目し、期待を持っていることを指す場合に使われます。例えば、「この映画は非常に注目されている(The movie is highly hyped.)」や、「その製品はSNSで話題になっている(The product is hyped on social media.)」などの文脈で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、今回「hyped」が使われたニュース記事を紹介します。BBCが2024年10月30日に報じた「Starbucks drops olive oil coffees as it shakes up menu」というニュースの一部に登場しました。

 

Starbucks is dropping its much-hyped range of olive oil-infused coffees in the US and Canada from early November.

日本語訳:スターバックスは、米国とカナダで非常に話題になったオリーブオイル入りコーヒーの販売を11月初めに終了することを発表しました。

この記事では下記のことが書かれています。スターバックスは、オリーブオイルを使った「オレアート」シリーズを、2023年11月初旬から米国とカナダで販売終了すると発表しました。この決定は、メニューの複雑さを削減し、顧客によりシンプルで利用しやすいメニューを提供したいと考える新CEO、ブライアン・ニコル氏の戦略の一環として行われたものです。ニコル氏は以前、メキシカンフードチェーン「チポトレ」のCEOを務め、そこでの経営手腕が評価されスターバックスに招聘されました。

「オレアート」シリーズは、スターバックスの創業者であるハワード・シュルツ氏が、シチリアのオリーブ畑を訪れ、地中海文化でよく見られる「毎日一さじのオリーブオイルを摂る」習慣にインスピレーションを得て開発した商品です。イタリアで初めて発売され、アメリカやカナダでも導入された「オレアート」は、アイスのシェイクンエスプレッソやオリーブオイルとオーツミルクを使ったラテなど、斬新なラインアップが特徴でした。しかし、発売後、消費者の反応は芳しくなく、一部では腹痛や消化不良を訴える声も聞かれ、同シリーズは期待された支持を得られませんでした。なお、「オレアート」シリーズは、今後もイタリアや日本、中国の一部店舗で販売が継続される予定です。

消費者の懐事情が厳しさを増す中、スターバックスの売上は前年同時期から7%も減少。ニコル氏の指揮のもと、スターバックスはメニューの簡素化を通じて顧客満足度を向上させ、経営再建に向けた新たなスタートを切ろうとしています。

実はスターバックスの現在の業績は不調です。2024年1~3月期の決算で売上高が前年同期比2%減の約1.4兆円、最終利益も15%減の約1200億円と発表しました。これは約3年ぶりの減収であり、業績が不調にあることが浮き彫りとなりました。この不調の背景には、北米市場での消費者の節約志向や、中東地域での不買運動が影響しているとみられます。

北米市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の目標を上回る物価上昇率と高い政策金利が続き、消費者は出費を抑える傾向にあります。このため、同市場におけるスターバックスの既存店売上高は3%減少しました。また、スターバックスはパレスチナ自治区ガザを巡る紛争に関連し、イスラエルを支援する企業だと見なされたことで、中東地域で不買運動が拡大。これにより、同地域での売上高は5%減少しました。

この文脈では「hyped」は、スターバックスのオリーブオイルコーヒーが多くの注目を集めた商品であることを示しています。

hypedの語源

hyped」の語源は、「hyper-(過度に、非常に)」に由来しています。

同じ語源を共有する単語

hyped」と同じく「hyper-(過度に、非常に)」の語源を持つ単語には、「hyperinflation(ハイパーインフレーション)」、「hypertension(高血圧)」、「hyperactive(多動)」などがあります。

hyperinflation」は「hyper-(過度に、非常に)」と「inflation(インフレーション)」の組み合わせで、「極端に高いインフレーション」を意味します。例文として、「その国は過度のインフレーションに見舞われている(The country is experiencing hyperinflation.)」が挙げられます。「hypertension」は「hyper-(過度に、非常に)」と「tension(緊張)」の組み合わせで、「高血圧」を指します。例文として、「彼は高血圧に悩まされている(He suffers from hypertension.)」という文が考えられます。「hyperactive」は「hyper-(過度に、非常に)」と「active(活動的な)」の組み合わせで、「多動」または「過度に活発な」という意味になります。例文には、「彼は子供の頃、非常に活発だった(He was hyperactive as a child.)」が使えます。

さいごに

皆さん、「hyped」の意味と語源について理解が深まったでしょうか?この単語は、話題性や大きな注目を表す際に便利な表現です。また、「hyper-」がつく他の単語についても知ることで、英単語の語源に対する理解がさらに深まるでしょう。

参考文献

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