はじめに
こんにちは!今回は、CNNの報道にも登場した英単語「facility(施設)」について深掘りしていきましょう。そして、この単語が実際に使われた米国のイラン核施設への攻撃が原油価格に与える影響について報じられたニュースを紹介しました。
facilityの意味
「facility(施設)」は、特定の機能や目的のために設計された場所や設備を指します。具体的には、工場、病院、学校、研究機関など、様々な種類の建物や設備に対して使われます。例えば、「最新の設備を備えた研究施設(A research facility with state-of-the-art equipment.)」や、「スポーツ施設が近くにある(There is a sports facility nearby.)」といった文脈で使われます。
実際に使用されている場面
さて、英単語「facility(施設)」が使われているニュース記事を紹介しましょう。CNNが2025年6月22日に報じた「Oil futures surge following US strikes in Iran」という記事の中に登場しました。
Oil prices surged late Sunday in Wall Street’s first reaction to America’s strikes on three Iranian nuclear facilities on Saturday evening, a major escalation of the Iran-Israel conflict.
日本語訳: 土曜日の夜に行われたイランの3つの核施設に対するアメリカの攻撃を受けて、ウォール街が最初に反応した日曜日遅く、原油価格が急騰しました。これはイランとイスラエル間の紛争の大幅なエスカレーションです。
この記事では、米国のイラン核施設への攻撃が原油価格に与える影響について報じられています。攻撃後、米国産原油先物とブレント原油先物がそれぞれ2.7%と2.44%上昇し、株価は下落する一方で、米ドルは上昇しました。イスラエル株は、イランの核の脅威が低下するとの見方から過去最高値を記録しました。原油の供給安定性に対する懸念が高まる中、ホルムズ海峡の閉鎖や原油の流れの妨害が、米国経済のインフレを誘発する可能性も指摘されています。
この記事では、「facility(施設)」が、イランの「nuclear facilities(核施設)」という具体的な文脈で使われています。
facilityの語源
「facility(施設)」の語源は、ラテン語の「facere(作る、行う)」に由来します。この「facere」という動詞は、「何かを作り出す」あるいは「何かを実行する」という意味合いを持っており、そこから派生して、何かが「作られた場所」や「何かを行うための設備」という意味を持つ「facility」という単語が形成されました。
同じ語源を共有する単語
「facility(施設)」と同じ語源である「facere(作る、行う)」を共有する単語を見てみましょう。
「testify(証言する)」は、「testis(証人)」と「facere(作る)」の組み合わせで構成されています。「証人を作る」という意味合いから「証言する」という意味が生まれました。 例文: He will testify in court about what he saw.(彼は見たことについて法廷で証言するでしょう。)
「artifact(人工物)」は、「ars(芸術、技術)」と「facere(作る、する)」の組み合わせで構成されています。「芸術や技術によって作られたもの」という意味から「人工物」を指します。 例文: Ancient artifacts were discovered at the archaeological site.(その遺跡で古代の人工物が発見されました。)
「ratify(批准する)」は、ラテン語の「reri(推理する、数える)」と「facere(作る)」の組み合わせで構成されています。「推論して(規則や決定を)作る」という意味合いから、「(条約などを)正式に承認する」という意味で使われます。 例文: The treaty was ratified by all member states.(その条約はすべての加盟国によって批准されました。)
さいごに
今回は、「facility(施設)」の意味や語源、そして実際の使われ方についてご紹介しました。「facility」は、「facere(作る、行う)」という語源を持つ、とても興味深い単語です。この知識が、皆さんの英語学習の一助となれば幸いです。