はじめに

こんにちは。今日は、英単語「fabric(布地)」について見ていきましょう。この単語は、日常生活やファッションの世界でよく使われます。そしてこの単語が実際に使われた、BBCが報じたユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が、ウイグル問題に関連して中国の新疆ウイグル自治区の綿花の不使用を初めて明言したニュースも紹介します。

fabricの意味

「fabric」とは、「布地、織物」を意味します。また、広義では「構造、組織」という意味でも使われます。例えば、「彼女は美しいfabricのドレスを着ている(She is wearing a beautiful fabric dress.)」や、「社会のfabricが変化している(The fabric of society is changing.)」などのように、「fabric」を使って具体的な物質や抽象的な概念を表現することができます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「fabric」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2024年11月28日に報じたニュース「Uniqlo does not use Xinjiang cotton, boss says」の記事の中に出てきました。

 

Xinjiang cotton was once known as some of the best fabric in the world.

日本語訳: 新疆綿はかつて世界最高の生地として知られていました。

この記事では下記のことが書かれています。日本のファッションブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が、中国・新疆ウイグル自治区の綿花を製品に使用していないことを初めて明言しました。新疆ウイグル自治区の綿花はかつて高品質で知られていましたが、強制労働の問題が明るみに出たことで国際的な非難を浴び、使用を避ける動きが広がっています。

米国では2022年に新疆ウイグル自治区の綿花を含む製品の輸入規制が強化され、多くのブランドがその影響を受けました。スウェーデンのH&Mは中国の主要なECサイトから商品を削除されるなど、中国国内でのボイコット運動に直面しました。こうした状況下、柳井氏はこれまで「米中どちらにも中立を保ちたい」と発言し、具体的な立場を示すことを避けてきました。しかし、今回のインタビューで初めて「新疆ウイグル自治区の綿花を使用していない」と述べたのです。

一方で、ユニクロは現在も中国を最大の製造拠点としており、同国での市場拡大を重視しています。中国には現在900~1,000店舗があり、柳井氏は「3,000店舗まで拡大可能」と述べました。同社はアジアを中心に成長を続けつつ、欧米市場への進出も目指しています。しかし、欧米では人権問題への意識が高まっており、この分野での対応が今後の課題となりそうです。

また、柳井氏は急速に台頭している「超高速ファッション(ウルトラファストファッション)」のブランド、SheinやTemuに対する懸念も表明しました。彼は「1シーズンで使い捨てられる服は資源の無駄」と指摘し、ユニクロが目指すのは「長く着られる必要不可欠なアイテム」を提供することだとしています。

この記事では、「fabric」は新疆ウイグル自治区の棉がかつては世界最高の記事の一つと見なされていたという文脈で使われています。

fabricの語源

fabric」の語源は、ラテン語の「fabricare(作る、建設する、形作る)」に由来しています。

同じ語源を共有する単語

fabricare(作る、建設する、形作る)」という語源を共有する単語には「fabricate(組み立てて製造する)」と「forge(鍛冶場)」があります。

「fabricate」は「fabricare」に由来し、「作り出す、でっち上げる」という意味を持ちます。例えば、工業製品を製造する場合や、何かを構築する場合に使われます。しかし、この単語には否定的な意味もあり、特に「事実をでっち上げる」や「偽造する」という意味でも使われます。例えば、「彼は偽の証拠を偽造した(He fabricated false evidence.)」というように、偽りの証拠を作成する場合に使用されます。また、「そのストーリーは完全にでっちあげだ(The story is completely fabricated.)」というように、作り話や虚偽の情報について述べる際にも使われます。

一方、「forge」は「鍛える、偽造する」という意味を持ちます。この単語は主に金属を加工する場合に使われ、例えば、「彼は鉄を鍛えて剣を作った(He forged a sword from iron.)」というように使用されます。しかし、「forge」にも否定的な意味があり、特に「文書や署名を偽造する」場合に使われます。例えば、「彼は署名を偽造した(He forged the signature.)」という文脈で使われることがあります。この他、「関係を築く」という意味でも使われ、「彼らは強い友情を築きました。(They forged a strong friendship.)」のように、人間関係の構築にも使われます。

さいごに

みなさんは「fabric」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「布地、織物」という意味もあります。また、「fabricare(作る、建設する、形作る)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

BBCが報じたユニクロのニュースも興味深く読みました。特に、新疆ウイグル自治区の棉がかつては世界最高のfabricとされていたのに、その評判が強制労働の問題で崩れたという部分は考えさせられます。このような背景を知ることで、単語の意味がより深く理解できるでしょう。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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