はじめに
こんにちは。今日は、「規律」や「分野」を意味する英単語「discipline」について見ていきましょう。そしてこの単語が実際に使われた、Netflixのドキュメンタリー番組「ツール・ド・フランス: 栄冠は風の彼方に」シーズン1の第5話「命懸けのスピード」の劇中で、トム・ピドコック選手の自己紹介の場面も紹介します。
disciplineの意味
「discipline」とは、「規律」や「訓練」を意味します。これは、特定のルールや基準に従って行動することを示します。例えば、「彼は厳しい規律を守っている(He maintains strict discipline.)」や、「その学校は生徒に厳しい訓練を施している(The school imposes strict discipline on its students.)」などのように、「discipline」を使って規律や訓練を表現することができます。
また、「discipline」には「分野」という意味もあります。例えば、「彼は異なる分野で多くの賞を受賞しています(He has won numerous awards in different disciplines.)」のように使われます。
実際に使用されている場面
さて、英単語「discipline」が使われている場面を紹介しましょう。Netflixのドキュメンタリー番組「ツール・ド・フランス: 栄冠は風の彼方に」シーズン1の第5話「命懸けのスピード」の劇中で、トム・ピドコック選手が自己紹介をする場面です。
I’m Tom Pidcock. I ride for the INEOS Grenadiers. And it’s my first Tour de France. I’m an Olympic mountain bike champion. World champion in multiple disciplines.
日本語訳: 私はトム・ピドコックです。イネオス・グレナディアスに所属しています。そして、これが私の初めてのツール・ド・フランスです。私はオリンピックのマウンテンバイクチャンピオンであり、複数の分野で世界チャンピオンです。
トム・ピドコックは、1999年7月30日にイギリスのリーズ、ヨークシャーで生まれた、25歳のサイクリストです。マウンテンバイク、ロードレース、シクロクロスで優れた成績を残し、現在はイネオス・グレナディアーズチームに所属しています。
3歳から自転車に乗り始めた彼は、ヨークシャーの丘陵地帯で育ち、サウスロンドンのハーン・ヒル・ベロドロームでライディングを学びました。7歳で初レースを経験し、10歳になるとプロライダーを目指し始めました。両親の支援を受け、全国レベルのレースに参加するようになり、彼の才能は開花していきました。
ユースとU-23カテゴリーで数多くのタイトルを獲得し、2019年のシクロクロス英国選手権エリートクラスでの初勝利や、2020年のジロ・デ・イタリアU-23版での総合優勝などを果たしました。2021年にはUCIマウンテンバイクワールドカップでの優勝や、東京オリンピック男子クロスカントリーで金メダルを獲得し、エリートクラスのトップライダーとしての地位を確立しました。
この場面では、「discipline」は「分野」という意味で使われています。トム・ピドコック選手が複数の分野で世界チャンピオンであることを強調しています。
disciplineの語源
「discipline」の語源は、「dis-(分離する)」と「capere(取る、つかむ)」に由来しています。
同じ語源を共有する単語
「discipline」の語源である「dis-(分離する)」と「capere(取る、つかむ)」は、他の単語でも使用されています。
「dis-」という語源を共有する単語には、「dissect(解剖する)」、「disperse(分散する)」、「dissolve(溶解する)」などがあります。これらの単語は、すべて「分離する」という意味を持つ「dis-」という語源を共有しています。「dissect」は、「dis-(分離する)」と「secare(切る)」の組み合わせで、「切り離す」という意味を持ちます。例文としては、「彼はカエルを解剖した(He dissected a frog.)」などがあります。「disperse」は、「dis-(分離する)」と「spargere(散らす)」の組み合わせで、「散らす」という意味を持ちます。例文としては、「警察は群衆を解散させた(The police dispersed the crowd.)」などが考えられます。「dissolve」は、「dis-(分離する)」と「solvere(溶かす)」の組み合わせで、「溶かす」という意味を持ちます。例文としては、「砂糖は水に溶ける(Sugar dissolves in water.)」などがあります。
一方、「capere(取る、つかむ)」という語源を共有する単語には、「capacity(容量)」、「capture(捕らえる)」、「intercept(妨害する)」があります。「capacity」は、「capere(取る、つかむ)」と「-ity(状態)」の組み合わせで、「取ることができる状態」という意味を持ちます。例文としては、「その容器の容量は2リットルです(The capacity of the container is 2 liters.)」などがあります。「capture」は、「capere(取る、つかむ)」の組み合わせで、「捕らえる」という意味を持ちます。例文としては、「彼はその瞬間をカメラで捉えた(He captured the moment with his camera.)」などがあります。「intercept」は、「inter(間に)」と「capere(取る、つかむ)」の組み合わせで、「間で取る」という意味を持ちます。例文としては、「彼は敵の通信を傍受した(He intercepted the enemy’s communication.)」などがあります。
さいごに
みなさんは「discipline」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「規律」や「訓練」という意味もあります。また、「dis-(分離する)」+「capere(取る、つかむ)」という語源を共有する単語もたくさんあります。
この番組を見る前は、トム・ピドコック選手のことも自転車競技のこともあまり知りませんでした。しかし、彼がマウンテンバイク、ロードレース、シクロクロスなどでマルチに活躍していることに非常に驚きました。これらの競技は全く異なる脚の使い方を要求されるでしょうし、それぞれのトレーニング方法も違うはずです。何より、彼の度胸には本当に感心しました。今後も彼の活躍に注目していきたいと思います。
それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜
参考文献
- Etymonline – Online Etymology Dictionary
- Weblio英和和英辞典
- イネオス・グレナディアーズ チーム詳細 | チーム紹介 2024年 | サイクルロードレース | J SPORTS【公式】
- トム・ピドコック | 自転車競技 マウンテンバイククロスカントリー | レッドブル
- トーマス・ピドコック | 注目選手 2024年 | サイクルロードレース | J SPORTS【公式】