はじめに
こんにちは。今日は、「名誉毀損」を意味する英単語「defamation(名誉毀損)」について見ていきましょう。この単語は、法律や政治の文脈で頻繁に登場します。そしてこの単語が実際に使われた、米司法省がトランプ大統領を訴えたE・ジーン・キャロルの刑事捜査を開始したというニュースも紹介します。
defamationの意味
「defamation(名誉毀損)」とは、「虚偽の発言によって他者の名誉や評判を傷つける行為」を指します。この言葉は法律・司法の議論でよく登場します。例えば、「彼女は名誉毀損で彼を訴えた(She sued him for defamation.)」や、「その発言は名誉毀損にあたる可能性がある(The statement could constitute defamation.)」などの文脈で使用されます。
実際に使用されている場面
さて、英単語「defamation(名誉毀損)」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2026年5月28日に報じた「US justice department launches criminal investigation into Trump accuser E Jean Carroll, reports say」という記事の中に出てきました。
Carroll, a former magazine columnist, accused Trump of sexual assault and defamation, and successfully sued him in two cases.
日本語訳:元雑誌コラムニストのキャロル氏は、トランプ氏を性的暴行と名誉毀損で訴え、2件の裁判で勝訴しました。
この記事では下記のことが書かれています。米国司法省(DOJ)は、トランプ大統領から性的暴行を受けたと告発した作家E・ジーン・キャロルに対し、刑事捜査を開始しました。捜査の焦点は、キャロル氏がトランプ氏を相手に起こした民事訴訟において偽証を行ったかどうかという点にあります。
キャロル氏はトランプ氏を性的暴行と名誉毀損で訴え、2件の裁判いずれにおいても勝訴しています。両判決は控訴審でも支持されましたが、トランプ氏はその後、最高裁判所に対して最初の判決の破棄を求めています。
2023年の陪審員評決では、トランプ氏は性的暴行について責任があると認定されました。さらに、Truth Socialへの投稿でキャロル氏に関してした発言が名誉毀損にあたるとして、同年に責任が認定されました。その投稿の中でトランプ氏は、1990年代半ばにニューヨークのデパートの試着室で自分が彼女を襲ったというキャロル氏の主張を否定していました。
2024年の2件目の訴訟でも、2019年にトランプ氏がキャロル氏について「本を売るために主張をでっち上げた」と発言したことが名誉毀損にあたるとして、再び責任が認定されました。
1件目の判決ではトランプ氏に500万ドル(約370万ポンド)の支払いが命じられており、最高裁への上訴が続いています。2件目の訴訟ではキャロル氏に8,300万ドルが認定されており、トランプ氏はこちらについても同様の対応を取ることを誓っています。
この記事では、「defamation(名誉毀損)」は、トランプ氏がキャロル氏の告発内容を否定した発言が、法的に名誉を傷つける行為にあたると認定された文脈で使用されています。
defamationの語源
「defamation(名誉毀損)」の語源は、「dis-(否定・分離)」+「fama(報告、噂)」に由来します。この組み合わせは、「人の評判や名声を壊す」という意味を表しています。「fama」はラテン語で「噂」や「評判」を意味し、そこから「名誉を貶める行為」という概念が生まれました。
同じ語源を共有する単語
「defamation(名誉毀損)」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。
「dis-(否定・分離)」という部分を共有する単語には、「disagree(意見が合わない)」や「disorder(混乱、障害)」があります。「disagree(意見が合わない)」は、「dis-(否定)」と「agree(同意する)」から成り立ちます。この組み合わせにより「同意を否定する」、つまり「意見が合わない」という意味が生まれます。例文としては、「私たちはその方針について意見が合わない(We disagree on that policy.)」があります。「disorder(混乱、障害)」は、「dis-(否定)」と「order(秩序)」から成り立っています。この組み合わせにより、「秩序が失われた状態」、すなわち「混乱」や「障害」という意味が形成されます。例文としては、「その事件は社会に混乱をもたらした(The incident caused disorder in society.)」があります。
「fama(報告、噂)」という部分を共有する単語には、「famous(有名な)」と「fame(名声)」があります。「famous(有名な)」は「fama(噂・評判)」+「-ous(形容詞語尾)」の組み合わせで、「広く噂される」、つまり「有名な」という意味になります。例文としては、「彼女は世界的に有名な女優だ(She is a famous actress worldwide.)」があります。「fame(名声)」は「fama(噂・評判)」がそのまま英語に転じた単語で、「広く知れ渡った評判」、つまり「名声」を意味します。例文としては、「彼はその演技で一夜にして名声を得た(He gained fame overnight for his performance.)」があります。このように「fama」は「評判」や「噂」という意味をもたらし、後に続く語と結びついて評価や名誉に関する概念を形作っています。それぞれの単語が持つ背景を知ると、より深く英語の語彙に親しむことができそうですね。
さいごに
みなさんは「defamation(名誉毀損)」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「虚偽の発言によって他者の名誉や評判を傷つける行為」という意味を持ちます。また、「dis-(否定・分離)」+「fama(報告、噂)」という語源を共有する単語もたくさんあります。
それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜