はじめに

こんにちは。今日は、「運び人」を意味する英単語「 courier 」について見ていきましょう。この単語は、情報の伝達手段として幅広く使われます。特に、Netflixのドキュメンタリー番組『アメリカン・マンハント: オサマ・ビンラディン』では、電子機器を避けた伝達手段として「couriers(運び人)」が登場しました。

courierの意味

courier 」とは、「情報や物を運ぶ人」を指します。現代では「宅配業者」や「特使」という意味で使われることが多いですが、秘密裏にメッセージを届ける役割も含まれます。例として、「彼は大統領の特使として機密文書を運んだ(He served as a courier carrying classified documents for the president.)」などの文脈で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、「courier」が使われている場面を紹介しましょう。Netflixのドキュメンタリー番組『アメリカン・マンハント: オサマ・ビンラディン』の中で、この単語は重要な役割を果たしています。

 

We also tried to trace how his videos were delivered to the news. He had to have a way of getting messages in and out of wherever he was. They were not trusting any electronic devices or phones or anything, so they’re probably going by hand, by couriers.

日本語訳: 彼のビデオがどのようにニュースに届けられたかを追跡しようとした。彼は、自分がいる場所からメッセージを出し入れする手段を持っている必要があった。彼らは電子機器や電話を一切信用していなかったため、おそらく手渡しで、運び人を通じてメッセージを伝えていたのだろう。

Netflixのドキュメンタリーシリーズ『アメリカン・マンハント:オサマ・ビンラディン』は、2001年9月11日の同時多発テロを受けて、アメリカ政府が最重要指名手配としたビンラディンを追跡する10年間の過程を描いた全3話のミニシリーズです。CIA関係者へのインタビューや初公開となる貴重な映像を交えながら、極秘作戦の裏側や決定的瞬間をリアルに描き出しています。実際の犯罪を題材にした作品として高く評価されており、Netflixの人気シリーズのひとつとなっています。

語源の紹介

courier 」の語源は、ラテン語の「 currere(走る) 」です。「currere」は「走る」「急ぐ」を意味し、「メッセージを迅速に運ぶ人」という概念につながっています。

例として、「The courier rushed to deliver the urgent message.(その運び人は緊急のメッセージを届けるために急いだ)」という文章が挙げられます。このように、「courier」には「迅速な移動」のニュアンスが含まれています。

同じ語源を共有する単語

currere(走る) 」を語源とする単語には、「 currency 」「 cursor 」「 occur 」「 current 」「 course 」などがあります。

currere(走る) 」という同じ語源を共有する単語は多く、その意味も「走る」から派生しています。

例えば、「 currency(通貨) 」は、ラテン語の「 currere 」から派生した「 currentia 」(流れるもの)に由来します。お金が「流れるように」使われることからこの意味になりました。 例文としては、「この国の通貨はドルだ(The currency of this country is the dollar.)」があります。

次に、「 cursor(カーソル) 」は、文字が「走るように」移動する様子から来ています。これは「 currere 」と、動作主を表す接尾辞「 -or 」が組み合わさった形です。 例文としては、「カーソルを画面上で動かす(Move the cursor across the screen.)」があります。

また、「 occur(起こる) 」は、「 ob-(~に向かって、~に対して) 」とラテン語の「 currere(走る) 」の組み合わせです。何かが目の前に「走って現れる」イメージから、「起こる」という意味になりました。 例文としては、「予期せぬ問題が起こった(An unexpected problem occurred.)」があります。

さらに、「 current(現在の、流れ) 」も「 currere 」から来ています。時間や水などが「流れている」状態を表します。 例文としては、「現在の状況を教えてください(Please tell me the current situation.)」や、「川の流れが速い(The river current is strong.)」があります。

最後に、「 course(進路、課程) 」も同様に「 currere 」が語源です。何かが「走る」ように進む道筋や、学習の「流れ」を意味します。 例文としては、「その船は正しい進路を進んでいる(The ship is on the correct course.)」や、「大学のコースを修了する(Complete a university course.)」があります。

さいごに

courier 」は、「走る」という意味のラテン語「 currere 」を語源に持ち、情報を運ぶ人を指します。Netflixのドキュメンタリー番組『アメリカン・マンハント: オサマ・ビンラディン』でも、メッセージを秘密裏に運ぶ手段として登場していました。同じ語源を持つ単語として、「currency」「cursor」「occur」「current」「course」などがあり、それぞれ異なる意味で使用されています。

それでは、今日はこの辺で失礼します。また次回、おもしろい英単語を掘り下げていきましょう。ではでは〜

参考文献

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