はじめに

こんにちは。今日は、「相当するもの」や「対応する人物」を意味する英単語「counterpart」について見ていきましょう。この単語は、国際関係やビジネスの場面でよく使われます。そして、この単語が実際に使われた、米国のトランプ大統領は、メキシコからの輸入品に対する25%の関税を1カ月間延期すると発表したニュースも紹介します。

counterpartの意味

counterpart」とは、「相手方の同等の人物や物」を指します。これは、異なる場所や組織において、同じ地位や役割を持つ人や物を意味します。例えば、「彼はその会議で日本の代表者のカウンターパートだ(He is the counterpart of the Japanese delegate at the conference.)」や、「このソフトウェアはWindowsのカウンターパートがある(This software has a Windows counterpart.)」のように使われます。

実際に使用されている場面

では、英単語「counterpart」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2025年2月4日に報じた「US and Mexico reach deal to put tariffs on hold – for now(米国とメキシコ、関税停止で合意—当面の間)」の記事の中に登場しました。

 

Sheinbaum broke the news on X, writing she had had a “good conversation with great respect for our relationship and sovereignty” with her US counterpart, which she said had led to the tariffs being put on hold for a month.

日本語訳:シャインバウム氏はXでこのニュースを報じ、米国のトランプ大統領と「両国関係と主権を大いに尊重した良い話し合い」を行ったと書き、その結果関税が1か月間保留になったと述べた。

この記事では、アメリカとメキシコの間で行われた関税をめぐる交渉について書かれています。アメリカのトランプ大統領は、メキシコからの輸入品に対して予定されていた25%の関税を1カ月間延期すると発表しました。この決定は、メキシコのシェインバウム大統領との電話会談の結果、両国が話し合いを続けることで合意したためです。シェインバウム大統領は、この合意の一環として、メキシコが1万人の国家警備隊を米墨国境に派遣し、麻薬の密輸を防ぐ対策を強化すると約束しました。また、アメリカ側も高威力の武器がメキシコへ流入するのを抑えるための対策を強化する方針を示しました。

シェインバウム大統領は、この合意について、両国の関係と主権を尊重しながら話し合いが進められたと強調し、関税の一時停止を歓迎しました。トランプ大統領も、会談は「とても友好的なものだった」と述べ、今後の交渉に期待を示しました。

この決定は、ここ数日間の緊張したやり取りとは対照的でした。トランプ大統領は以前、メキシコ政府が麻薬組織と「容認しがたい同盟関係」にあると非難し、関税措置を強行する可能性があると警告していました。一方、シェインバウム大統領は、この発言を「中傷」だと反論しつつ、「問題は関税ではなく、対話によって解決すべきだ」と訴えていました。結果的に、この対話路線が功を奏し、貿易戦争はひとまず回避されました。

メキシコ政府は、関税が実施された場合の「対抗措置」を準備していましたが、今回の合意を受けて、その計画はいったん棚上げされました。シェインバウム大統領は記者会見で安堵した様子を見せ、「関税をどのくらいの期間延期すべきか?」とトランプ大統領に聞かれた際、「永遠に」と冗談交じりに答え、場を和ませる一幕もありました。

今回の交渉では、麻薬の密輸防止だけでなく、アメリカからメキシコへの武器流入の問題も議論されました。シェインバウム大統領は、「ロケットランチャーがアメリカから流れてきている」と指摘し、麻薬組織の武装を防ぐためにも両国が協力する必要があると強調しました。また、フェンタニルの密輸防止はメキシコ自身の治安向上にもつながると述べ、国境警備の強化が両国にとって有益であるとの認識を示しました。

この記事では、メキシコのシェインバウム大統領が米国のトランプ大統領との電話会談を経て、両国が関税を一時的に停止することで合意したことが報じられています。「counterpart」はここで「対応する人物」、つまり「相手国の同職者」を指しています。

counterpartの語源

counterpart」は「counter-(対する、反対の)」+「part(部分)」で構成されています。まず、「counter-」はラテン語の「contra(対して、反対に)」に由来し、英語では「反対の」や「対する」という意味を持ちます。一方、「part」はラテン語の「pars(部分、一片)」に由来し、「部分」や「役割」を意味します。このように、「counterpart」は「反対の部分」という直訳から「対応する部分」や「相対する人物」という意味になりました

同じ語源を共有する単語

同じ語源を共有する単語について見てみましょう。「counter-」を含む単語には「counterattack(反撃)」や「counterculture(対抗文化)」があります。例えば、「counterattack」は敵の攻撃に対して反撃することを意味し、「The army launched a counterattack against the invaders.(軍は侵略者に対して反撃を開始した。)」というように使われます。また、「counterculture」は主流の文化に反発するサブカルチャーを指し、「The 1960s saw the rise of the counterculture movement.(1960年代には対抗文化運動が台頭した。)」という文で使われます。

一方、「part」を含む単語には「part(部分)」、「partner(パートナー)」、「party(パーティー/党)」があります。「part」は全体の一部を指し、「This is the most important part of the project.(これはプロジェクトで最も重要な部分です。)」といった具合に使われます。「partner」は共同で何かを行う相手を意味し、「She is my business partner.(彼女は私のビジネスパートナーです。)」という文で使われます。また、「party」は社交的な集まりや政治的な集団を指し、「We attended a dinner party last night.(昨夜、ディナーパーティーに参加しました。)」や「He is a member of the Democratic Party.(彼は民主党のメンバーです。)」のように使われます。

さいごに

counterpart」の意味や語源について理解できましたか?この単語は国際関係やビジネスシーンで頻繁に登場し、相手方の同等の人物や物を指します。また、「counter-」や「part」という語源を共有する単語も多いです。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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