はじめに

こんにちは!今日は、「(会議などを)招集する」や「集まる」という意味を持つ英単語「 convene 」について、語源や使われ方を深掘りしていきましょう。この単語は、国際的な交渉や政治的な決定の文脈でよく使われます。今回は、イスラエルの首相が内閣を招集するというBBCのニュースから、この単語が実際に使われた例を見ていきます。

conveneの意味

convene 」とは、主に「(会議や人々を)招集する」または「集まる」という意味です。公式な会議や集会を開く際に用いられることが多い単語です。 例えば、「彼らは来週、緊急会議を招集する予定だ(They plan to convene an emergency meeting next week.)」や、「委員会は毎週月曜日に集まる(The committee convenes every Monday.)」といった文脈で使用されます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「 convene 」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2025年10月9日に報じた「Israel and Hamas agree first phase of Gaza peace plan」という記事の中に出てきました。

  

Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahu said it was “a great day for Israel” and said he would convene his cabinet on Thursday to approve the agreement.

日本語訳: イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、「イスラエルにとって素晴らしい日だ」と述べ、木曜日に合意を承認するために内閣を招集するだろうと語りました。

この記事では下記のことが書かれています。長期間にわたり数多くの犠牲者を出してきたガザ紛争において、イスラエルとハマスが和平計画の第一段階で合意に達しました。これにより、紛争終結への道が開かれました。この計画の第一段階として、ハマスは生存している人質20人を解放する予定です。その見返りに、イスラエルは部隊を合意されたラインまで撤退させ、およそ2,000人のパレスチナ人抑留者を釈放することになっています。

世界各国の指導者やパレスチナ人、イスラエル人からこのニュースは歓迎されていますが、詳細はまだ少なく、ガザの今後の統治体制など、重要な次の段階についてはこれから議論されることになりますこの待望の進展は、2年2日にわたる紛争に終止符を打ち、恒久的な平和への希望を高めるものです。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「イスラエルにとって素晴らしい日だ」と述べ、木曜日に閣議を招集してこの合意を承認するとしています。承認されれば、日本時間で木曜日の深夜1時(エルサレム時間17時)ごろの閣議直後に停戦が発効する見込みですまた、イスラエルは合意の最初の5日間で、1日あたり400台の援助トラックをガザに搬入することを許可し、後の段階ではこれを徐々に増やすと、パレスチナの当局者が明らかにしました。

ハマスも、合意にはイスラエルによるガザの一部からの撤退とパレスチナ自治区への援助物資の搬入が含まれていることを確認し、アメリカのドナルド・トランプ大統領に対し、イスラエルが確実に合意を順守するよう求める姿勢を示しています。

conveneの語源

convene(招集する) 」の語源は、ラテン語の「 con- 」+「 venire 」に由来します。

  • con- は「共に、一緒に」という意味の接頭辞です。
  • venire は「来る」という意味の動詞です。 この組み合わせにより、「共に集まる、一緒に来る」という意味が生まれ、「(会議などを)招集する」という意味に発展しました。

同じ語源を共有する単語

convene(招集する) 」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。

convene(招集する) 」と同じ語源を持つ単語を見てみましょう。「 con-(共に、一緒に) 」という接頭辞を共有する単語には、「 connect(つなぐ) 」や「 conclude(結論づける) 」があります。「 connect(つなぐ) 」は、「 con-(共に) 」と「 nectere(結びつける) 」から成り立ち、「共に結びつける」という意味になります。例文としては、「二つの橋が都市をつなぐ(Two bridges connect the cities.)」があります。

次に、「 venire(来る) 」という部分を共有する単語には、「 souvenir(お土産) 」や「 convenient(便利な) 」があります。「 souvenir(お土産) 」は、ラテン語の「 sub-(下に) 」+「 venire(来る) 」から派生した「 subvenire(思い出す) 」に由来し、「思い出すもの」という意味になります。例文としては、「旅行からいくつかお土産を買った(I bought some souvenirs from my trip.)」があります。そして、「 convenient(便利な) 」は、「 con-(共に) 」+「 venire(来る) 」+「 -ent(〜の性質を持つ) 」という組み合わせで、「共に都合よく来る」、つまり「都合が良い」という意味になります。例文としては、「駅の近くに住むのは便利だ(It is convenient to live near the station.)」があります。このように、「 convene 」は「共に集まる」という根源的な意味から、「招集する」という具体的な用途へと意味を広げていることがわかります。

さいごに

みなさんは「 convene(招集する) 」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「共に、一緒に」を意味する con- と「来る」を意味する venire の組み合わせから成り立っていましたね。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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