はじめに
こんにちは。今回は、「流通」「循環」という意味を持つ英単語「circulation」について見ていきましょう。この単語は出版物の部数など、さまざまな分野で使用されています。また、実際にこの単語が使われていた漫画家の高橋留美子の作品が全世界で累計2億3千万部突破したというニュースを紹介します。
circulationの意味
「circulation」は、物や情報の流れや移動を意味し、「流通」「循環」といった意味で広く使われる単語です。特に出版や図書館などでは、「発行部数」や「貸出数」を表すときに使われることが多いです。例えば、「新聞の発行部数が増加した(The newspaper’s circulation increased)」や「図書館での貸出数が減少した(Library circulation has decreased)」などのように、物や情報がどの程度流通しているかを表現する際に使います。
実際に使用されている場面
それでは、この単語「circulation」が使われていた実際のニュースについてご紹介します。Anime News Networkが2024年10月12日に報じたニュース「Rumiko Takahashi’s Manga Top 230 Million Copies in Circulation Worldwide」に登場しました。
Shogakukan-Shueisha Productions reported on Wednesday that the compiled volumes of all of Rumiko Takahashi’s manga have surpassed 230 million copies in circulation worldwide, as of August 2024.The 35th volume of Takahashi’s RIN-NE (Kyōkai no Rinne) manga previously revealed that the total number of copies had topped 200 million in 2017.
日本語訳: 小学館集英社プロダクションは水曜日、高橋留美子氏のマンガ全世界の累計発行部数が、2024年8月時点で2億3,000万部を超えたと報告した。 2017年には発行部数が2億部を突破した。
この記事では下記のことが書かれています。2024年8月時点で、高橋留美子の全マンガ作品の累計発行部数が2億3千万部を超えたと、小学館・集英社プロダクションが発表しました。彼女のマンガ『境界のRINNE』の第35巻では、2017年に発行部数が2億部を突破したと伝えられていました。
また、高橋氏の人気作品『らんま1/2』は、10月5日深夜(日本時間10月6日午前0時55分)から日本テレビで新たなアニメとして放送が開始され、放送後にはNetflixで独占配信されています。ファンには懐かしくも新しい映像体験が提供されています。
さらに、2023年4月には、フランス政府より高橋氏に芸術文化勲章が授与されました。この勲章はフランスの芸術文化への貢献を称えるもので、彼女の国際的な影響力を再確認するものです。1978年にデビューして以来、『うる星やつら』『めぞん一刻』『人魚シリーズ』『高橋留美子劇場』『らんま1/2』『1ポンドの福音』『犬夜叉』といった作品を世に送り出し、多くがアニメや実写化されてきました。高橋氏の作品は国内外で絶大な人気を誇り、2018年にはアメリカのアイズナー賞の殿堂入りを果たし、2021年にはハーヴィー賞の殿堂にも加わりました。
この記事では「circulation」は、単なる発行部数だけでなく、作品の広がりや影響力の大きさを伝える役割も果たしています。
circulationの語源
「circulation」の語源は、ラテン語の「circulus(円形の図形、小さな輪)」です。この語源から「循環」や「流通」という概念が生まれました。円の形が連想されるため、何かが連続して回り、流れるという意味が含まれるようになったのです。
同じ語源を共有する単語
「circulus(円形の図形、小さな輪)」という語源を共有する単語には、「circle(円)」と「circular(円形の、循環する)」があります。「circle」は「円」、そして「circular」は「円形の、循環する」という意味で使われます。これらの単語も、何かが絶え間なく続き、ぐるぐると回るイメージを持っており、特に円形や連続性のニュアンスが強調されています。
たとえば、「circle」は、身の回りで円を描く動きや形に使用されることが多いです。例えば、「子どもたちは公園の周りを円を描くように走った(The children ran in a circle around the park)」のように、何かが円を描いて進む様子を表現できます。また、「彼女は友人たちと円を組んで座った(She sat in a circle with her friends)」のように、人々が輪になって座る場面でも使われます。円形という形状は、始まりも終わりもなく途切れることがないため、円のイメージは「循環」や「連続性」を暗示する場合もあります。
一方、「circular」は、物理的な形状だけでなく、何かが循環する動きやシステムを表すときにも使われます。例えば、「このレイアウトは循環式である(This layout is circular)」という場合、レイアウトが輪のような形状であると同時に、そこでの動きや流れも一方向に循環する様子がイメージされます。また、「循環するお知らせ(circular notice)」のように、情報が円のように人から人へと広がるという意味合いもあります。このように、「circle」と「circular」はともに、始点と終点が一続きになっている様子や、途切れずに続く性質を強調する言葉なのです。
さいごに
みなさんは「circulation」の意味や語源について理解できましたか?「circulation」は単なる「流通」や「循環」を意味するだけでなく、出版業界や科学などさまざまな分野で使われる便利な単語です。また、「circle」や「circular」といった同じ語源を持つ単語も、円形や循環という意味合いを持つ重要な単語です。
それでは、今日はこの辺で失礼します。ではまた!