はじめに
こんにちは。今日は、「強い反発や激しい反応」を意味する英単語「backlash(反発)」について見ていきましょう。そして、この単語が実際に使われた、ユニクロの親会社ファーストリテイリング社の柳井正社長兼会長が、「ユニクロは新疆ウイグル自治区の綿花を使用していない」と発言し、中国のSNSではユニクロの不買運動を求める投稿が急速に広がっている記事も紹介します。
backlashの意味
「backlash」とは、「強い反発や激しい反応」を意味します。これは、人々が何かに対して強く反応し、否定的な反応を示すことを指します。例えば、「The company faced a backlash from consumers over its new policy.(その企業は新しい方針に対して消費者からの反発に直面した)」や、「His comments sparked a backlash among the public.(彼のコメントは公衆の間で反発を引き起こした)」などのように、「backlash」を使って表現することができます。
実際に使用されている場面
さて、英単語「backlash」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2024年11月29日に報じたニュース「Uniqlo faces China backlash over cotton comments」の記事の中に出てきました。
Uniqlo is facing an online backlash in China after the boss of its parent company said the Japanese clothing retailer does not source cotton from Xinjiang.
日本語訳: ユニクロは、日本の衣料品小売業者が新疆から綿花を調達していないと親会社の社長が発言したことを受け、中国でネット上で反発に直面している。
この記事では下記のことが書かれています。日本の衣料品ブランド「ユニクロ」が、中国国内で不買運動の標的となっています。親会社ファーストリテイリングの柳井正社長兼会長がBBCのインタビューで「新疆ウイグル自治区の綿花は使用していない」と述べたことが発端です。新疆ウイグル自治区の綿花は、中国がウイグル人を含む少数民族に強制労働を課していると国際的に批判を受けているため、世界的に議論の的になっています。
この発言を受け、中国のSNSプラットフォーム「微博(Weibo)」では「ユニクロ不買」を求める声が急速に拡大。「ユニクロ創業者の発言が物議」「新疆ウイグル自治区の綿花は世界一」「ユニクロの中国業績は下落する」など関連するハッシュタグが注目を集め、数百万人がこれらの投稿を閲覧しました。一部の投稿者は「中国の消費者が今回こそ毅然と立ち向かうべきだ」と訴えています。
柳井氏はインタビュー中で、「新疆ウイグル自治区の綿花を使用していない」と明言したものの、それ以上のコメントは「政治的になりすぎる」として控えました。ユニクロにとって中国市場は重要な販売拠点であると同時に製造の主要なハブでもあるため、この発言がどのような影響を及ぼすか注目されています。
中国政府は一貫して強制労働の疑惑を否定しており、過去にはH&Mやナイキ、アディダスなど他のブランドも同様の問題で不買運動の対象になっています。特に2022年6月以降、米国では輸入品に強制労働が関与していないことを証明する規制が始まりました。今回の騒動で、ユニクロもこうした国際的な議論に巻き込まれる形となっています。
backlashの語源
「backlash」の語源は、「back(後ろ)」と「lash(激しい衝突)」に由来しています。「back」は「後ろ」や「逆」を意味し、「lash」は「激しく打つ」や「衝突」を意味します。これらの組み合わせから、「後ろに激しく衝突する」という意味になり、現在の「強い反発や激しい反応」という意味に発展しました。
同じ語源を共有する単語
「back」を使った単語には、「backtrack(引き返す)」があります。「backtrack」は「back(後ろに)」と「track(道をたどる)」の組み合わせで、「元の道に戻る」という意味になります。例文としては、「We had to backtrack when we realized we were lost.(私たちは道に迷ったことに気づいて引き返さなければならなかった)」などがあります。
「lash」という語源を共有する単語には、「lash(激しく打つ、むち打つ)」や「eyelash(まつげ)」や「whiplash(むち打ち)」があります。「lash」は「激しく打つ」や「むち打つ」という意味です。例文としては、「The wind lashed the trees during the storm.(嵐の間、風が木々を激しく打ちつけた)」などがあります。「eyelash」は「eye(目)」と「lash(毛)」の組み合わせで、「目の毛」という意味になります。例文としては、「She has long eyelashes.(彼女は長いまつげを持っている)」などがあります。「whiplash」は「whip(むち)」と「lash(打つ)」の組み合わせで、「むち打ち症」という意味になります。例文としては、「He suffered from whiplash after the car accident.(彼はその車の事故の後、むち打ち症を患った)」などがあります。
さいごに
みなさんは「backlash」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「強い反発や激しい反応」という意味を持ち、特にビジネスや政治の世界でよく使われます。また、「back(後ろ)」+「lash(激しい衝突)」という語源を共有する単語もたくさんあります。
正直なところ、今回の中国での反応は予想通りでしたし、私自身も想定していました。ユニクロの親会社ファーストリテイリング社も、こうした反応をある程度予測していたのではないでしょうか。今回の騒動は一過性のものかもしれませんが、今後の展開には引き続き注目する必要があると思います。
それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜