はじめに

今日は「予期する、先取りする」という意味を持つ英単語「anticipate」について見ていきましょう。この単語は、ビジネスや報道の世界でよく使用されます。そして実際に使われた、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が打った50号ホームランボールが、オークションで史上最高額440万ドルの史上最高額で落札されたニュースも紹介します。

anticipateの意味

anticipate」は「前もって予期する、先取りする、期待する」という意味を持ちます。特にビジネスや報道の分野で、将来の出来事や市場の動向を予測する際によく使用されます。例えば、「市場は株価の上昇を予期している(The market anticipates a rise in stock prices.)」や、「彼らは来年の景気回復を見込んでいる(They anticipate economic recovery next year.)」などの表現で使われます。

実際に使用されている場面

では実際に「anticipate」を使用したニュースを紹介します。ESPNが2024年10月23日に報じたニュース「Dodgers star Shohei Ohtani’s 50/50 ball fetches $4.39M at auction」の記事の中で使用された

 

The ball, consigned to Goldin Auctions, marked one of the most anticipated modern, game-used memorabilia auctions in recent memory.

日本語訳: ゴールディン・オークションズに委託されたこのボールは、近年の試合で使用された記念品のオークションの中でも最も期待されていたものの一つとなった。

この記事では下記のことが書かれています。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が2024年シーズンに打った50号ホームランボールが、オークションで4,392,000ドルという史上最高額で落札されました。この記録的な売上は、これまでのこれまでの最高額を大きく上回り、新たな歴史を作りました。これまでの最高額は、1998年のMLBシーズンでマーク・マグワイア選手が打った70号ホームランボールで、漫画「スポーン」のクリエイター、トッド・マクファーレン氏が300万ドルで購入したものでした。

大谷選手は、50本塁打と50盗塁を同一シーズンで達成した唯一の選手であり、このホームランは2024年9月19日のマイアミ・マーリンズ戦で放たれました。この記念すべきボールはGoldin Auctionsによって出品され、公式MLBの鑑定ホログラムと認証コードが付与されています。

なお、このボールの所有権を巡る訴訟がフロリダ州で進行中ですが、10月7日にすべての当事者がオークションの実施に合意。最終的な落札者は法的な問題が解決され次第、ボールの所有権を完全に得ることが保証されています。

この記事では、「anticipated」は「期待された」という意味で使用されており、この歴史的な記念品に対する市場の高い期待を表現しています。

語源の紹介

anticipate」は「ant-(前面、額)」と「capere(取る)」から構成されています。つまり、「前もって取る」という意味から、「予期する」という現代の意味に発展しました。例えば「We need to anticipate future market trends(私たちは将来の市場動向を予測する必要がある)」という表現では、まさに「前もって」状況を「取る(把握する)」という語源の意味が反映されています。

同じ語源を共有する単語

ant-(前面、額)」という語源を共有する単語には、「antique(古代の)」、「ancient(古代の)」、「ancestor(祖先)」があります。「antique」は「ant-(前面、額)」と「ique(〜的な、〜の性質を持つ)」の組み合わせで、「This antique vase dates back to the Ming Dynasty(この骨董品の花瓶は明朝時代にまでさかのぼる)」のように、時間の「前」という意味が込められています。「ancient」は「ant-(前面、額)」に「-ient(〜する、〜である)」が加わった形で、「Researchers discovered ancient ruins in the desert(研究者たちは砂漠で古代の遺跡を発見した)」のように使用されます。「ancestor」は「ant-(前面、額)」と「cestor(行く、進む)」の組み合わせで、「Our ancestors lived in this region for generations(私たちの祖先は何世代もの間この地域に住んでいた)」という形で、時間的に「前」に位置する人々を表現します。これらの単語は全て、時間的な「前」という概念を共有しながら、それぞれ独自の意味合いを持って使われています。

fligere(を打つ)」という語源を共有する単語には、「conflict(衝突)」、「afflict(苦しめる)」、「inflict(与える)」があります。「conflict」は「con(共に)」と「fligere(を打つ)」の組み合わせで、「The two teams are in conflict over the rules(両チームはルールを巡って対立している)」のように使用されます。「afflict」は「ad(〜の方へ)」と「fligere(を打つ)」の組み合わせで、「The disease afflicted many people(その病気は多くの人々を苦しめた)」のように使用されます。「inflict」は「in(中へ)」と「fligere(を打つ)」の組み合わせで、「The storm inflicted severe damage on the city(その嵐は都市に深刻な被害を与えた)」という形で使われます。

さいごに

今回紹介した「anticipate」は、将来の出来事を予測したり期待したりする場面で重要な役割を果たす英単語です。大谷翔平選手の歴史的な記録を象徴するボールのオークションという文脈でも、その重要性が際立っていましたね。

私自身、この記念ボールがぜひ欲しいと思ってしまいますね笑。大谷翔平選手が歴史に残る瞬間に使ったボールですから、その価値は計り知れません。しかし、4,392,000ドルという金額はあまりにも高すぎて、とても手が出せませんね…

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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