はじめに

こんにちは。今日は、「国や組織の象徴となる歌」を意味する英単語「anthem(国歌)」について見ていきましょう。そしてこの単語が実際に使われた、パリオリンピック2024で南スーダンの男子バスケットボールチームとプエルトリコの試合前に、誤ってスーダンの国歌が流され、主催者が謝罪したというニュースも紹介します。

anthemの意味

anthem」とは、「国や組織の象徴となる歌」を意味します。これは、その国や組織のアイデンティティを表現し、一体感を生み出す役割を果たします。例えば、「日本の国歌は『君が代』である(The national anthem of Japan is “Kimigayo”.)」や、「オリンピックの開会式では各国の国歌が演奏される(The national anthems of each country are played at the opening ceremony of the Olympics.)」などのように、「anthem」を使って国歌を表現することができます。

実際に使用されている場面

さて、英単語「anthem」が使われているニュース記事を紹介しましょう。BBCが2024年7月29日に報じたニュース「Spectacular photos from the Paris 2024 opening ceremony」の記事の中に出てきました。

 

The Olympic organisers in France played the wrong national anthem for South Sudan ahead of the country’s opening men’s basketball game against Puerto Rico.

日本語訳: フランスのオリンピック組織委員会は、南スーダンの男子バスケットボールの開幕戦の前に、間違った国歌を流しました。

です。この記事では以下のことが書かれています。パリオリンピック2024の開幕戦で、南スーダンの男子バスケットボールチームとプエルトリコの試合前に、誤ってスーダンの国歌が流されるという出来事がありました。ピエール・モーロイ・スタジアムの観客は、南スーダンの国歌ではなくスーダンの国歌が流れたことに対してブーイングをしました。その後、音楽が正しく修正され、観客から拍手が送られました。

パリオリンピック2024の主催者は、この「人的ミス」に対して謝罪の声明を発表しました。南スーダンの選手の一人、マジョク・デンは、このミスについて「不敬だ」とコメントしました。「主催者はもっと注意すべきです。これが最大の舞台であり、南スーダンが出場していることを知っているのだから、異なる国歌を流すなんてありえない。これは不敬だ」とデンは述べました。しかし、「誰も完璧ではない。彼らはミスを犯したが、最後には正しい国歌が流れ、我々は前に進んだ」とも語りました。

パリ2024オリンピックの主催者は、「このミスの重大さを十分に理解している」として、南スーダンのチームとその支持者に対して「最も心からの謝罪」を表明しました。なお、主催者がこのようなミスで謝罪するのはこれが二度目であり、開会式の際には韓国の選手たちが「朝鮮民主主義人民共和国」(北朝鮮の正式名称)として紹介されるミスがありました。

試合は南スーダンがプエルトリコに90対79で勝利しました。南スーダンは2011年にスーダンから独立し、昨年初めてオリンピック出場を果たしました。先週、南スーダンはアメリカとエキシビションゲームで対戦し、最後の数秒で1ポイント差で敗れました。

この記事では、「anthem」は南スーダンの国歌が間違えて流れたという文脈で使われています。

anthemの語源

anthem」の語源は、「anti-(反対)」+「phōnē(声)」に由来しています。

同じ語源を共有する単語

anthem」の語源である「anti-(反対)」と「phōnē(声)」は、他の単語でも使用されています。

anti-」という語源を共有する単語には、「antithesis(対立)」、「anti-hero(反英雄)」などがあります。これらの単語は、すべて「反対」を意味する「anti-」という語源を共有しています。「antithesis」は、「anti-(反対)」と「thesis(主張)」の組み合わせで、「反対の主張」を意味します。例文としては、「彼の意見は私の主張の反対だ(His opinion is the antithesis of my argument.)」などがあります。「anti-hero」は、「anti-(反対)」と「hero(英雄)」の組み合わせで、「反英雄」を意味します。例文としては、彼は物語のアンチヒーローだ(He is the anti-hero of the story.)」や、「その映画はアンチヒーローを描いている(The movie depicts an anti-hero.)」などのように、「anti-hero」を使って反英雄を表現することができます。

一方、「phōnē(声)」という語源を共有する単語には、「phone(電話)」、楽器の「saxophone(サクソフォン)」、「phonetic(音声の)」があります。「phone」は、「phōnē(声)」の組み合わせで、「声を伝えるもの」を意味します。例文としては、「彼は電話で連絡を取った(He contacted by phone.)」などがあります。楽器の「saxophone」は、例文としては、「彼はサクソフォンを演奏するのが上手だ(He is good at playing the saxophone.)」などがあります。「phonetic」は、「phōnē(声)」と「-etic(~の)」の組み合わせで、「音声の」を意味します。例文としては、「彼は音声学を専攻している(He is majoring in phonetics.)」などがあります。

さいごに

みなさんは「anthem」の意味や語源について理解できましたか?この単語は、「国や組織の象徴となる歌」という意味もあります。また、「anti-(反対)」+「phōnē(声)」という語源を共有する単語もたくさんあります。

私自身は南スーダンの男子バスケットボールの開幕戦で他国の国歌が流れたというニュースに興味深く読みました。オリンピックのような国際的なステージでのミスは、その国の選手やサポーターにとって大きなショックでしょう。私の個人的な見解として、このような行為は許容できないと感じています。特に、日本の感覚からすると、これはあり得ない事態だと思います。

しかし、ヨーロッパや他の欧米諸国では、意外とこのような事態が起こるのかもしれません。私自身の経験から言うと、電車が定刻通りに来ない、注文したものと全く違うものが来るなど、いい加減な面があると感じました。時折、日本の真面目さや正確さがむしろ変であるのではないかと思うことがあります。そのため、今後海外旅行を計画される方は、このようないい加減さがあるということを頭に入れておくと良いかもしれません。

現地に行っても、この認識があればストレスを感じることが少なくなるはずです(笑)。

それでは、今日はこの辺で失礼します。ではでは〜

参考文献

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